(写真)黒煉瓦蔵(田中万次郎家土蔵)。
2023年(令和5年)11月、愛知県豊橋市の二川地区にある商家「三ツ田屋」(みつだや)を訪れました。11月18日から11月26日まで、商家「駒屋」とともに「駒屋・三ツ田屋アートプロジェクト2023」が開催されました。
2023年(令和5年)1月には豊橋市二川地区にあった劇場・映画館「二川座」や映画館「二川銀映」についてまとめています。
1. 商家「三ツ田屋」
1.1 商家「三ツ田屋」主屋
豊橋市の二川地区は東海道の宿場町(二川宿)として発展した町です。現在の旧東海道沿いには江戸時代後期から明治大正期の町屋が残っており、2001年(平成13年)に旧旅籠屋「清明屋」が、2003年(平成15年)には旧商家「駒屋」が豊橋市指定文化財となりました。2022年(令和4年)には豊橋市が景観行政団体となり、2023年(令和5年)3月16日には二川宿本陣、旧旅籠屋「清明屋」、旧商家「駒屋」が景観重要建造物に指定されています。
商家「三ツ田屋」は1926年(大正15年)に竣工した町屋。二川宿本陣の東約100mの場所にあり、東海道の北側に約60mの敷地を有しています。近年に取り壊されそうになった際に利活用が模索され、2023年(令和5年)4月30日にイベントスペース「三ツ田屋」が開館。展示スペースやミニコンサート会場などとして利用されているようです。
(写真)商家「三ツ田屋」主屋。
(写真)商家「三ツ田屋」主屋。
(写真)商家「三ツ田屋」主屋。2階の梁と天井。
(写真)商家「三ツ田屋」主屋。2階の梁と天井。
(写真)商家「三ツ田屋」主屋。1階の土壁。
1.2 黒煉瓦蔵(田中万次郎家土蔵)
三ツ田屋の敷地の奥には1912年(大正元年)竣工という煉瓦造の蔵があり、チラシなどでは「黒煉瓦蔵」という名前で呼ばれていました。石積みの基礎の上に黒色の煉瓦(焼過煉瓦)が、内部には赤色の煉瓦(並煉瓦)が用いられており、基本的にはイギリス積み、開口部はアーチ積みとなっています。
(写真)黒煉瓦蔵。
(写真)黒煉瓦蔵。
(写真)田中万次郎家土蔵(黒煉瓦蔵)の説明。『宿場のまちといえ 二川宿総合調査 町並み・建築物編』豊橋市教育委員会、1999年。
2. 商家「駒屋」
(写真)商家「駒屋」。
(写真)「駒屋・三ツ田屋アートプロジェクト2023」。(左)主屋。(右)蔵。
3. 西駒屋
(写真)西駒屋。
(写真)西駒屋。