(写真)鳥取駅前。
2020年(令和2年)9月、鳥取県鳥取市の鳥取県立図書館を訪れました。
※本記事は2020年10月に投稿した「鳥取市の映画館」から2024年4月に分割したものです。
1. 鳥取市を歩く
1.1 鳥取市中心市街地
鳥取市散策の起点はJR鳥取駅。米子市の米子駅には2016年(平成28年)に自動改札機が導入されていますが、鳥取駅は自動改札機のない有人改札でした。駅前に銅像が建つ低めの高架駅であるところに地方中核都市の雰囲気を感じます。
(写真)JR鳥取駅。
駅前には鳥取県唯一の百貨店だという鳥取大丸がありました。駅前からは鳥取城がある久松山に向かって駅前通りの若桜街道が伸びています。駅前通りの突き当りには鳥取県庁があり、その周辺には鳥取県警察本部・鳥取県立図書館・鳥取県民文化会館などの公共施設群がある点は好みの街並みです。
駅前には全蓋式アーケード商店街のサンロードがありますが、この町の商業やにぎわいの中心という雰囲気は感じませんでした。
(写真)全蓋式アーケード商店街のサンロード。
1.2 鳥取砂丘
鳥取市では手始めに鳥取砂丘を訪れました。9月中旬ということで暑さが和らぎ、行動自粛の風潮も弱まったことで、駐車場は近畿地方など他県ナンバーばかりでした。砂像を専門に展示する世界初の美術館「鳥取砂丘 砂の美術館」ではチェコとスロバキアに関する展示が行われており、さすが日本一の砂場だと感じました。
(写真)鳥取砂丘 砂の美術館。ミュシャ風の造形の「リブシェの予言」。
鳥取砂丘を訪れた後には、鳥取市有数の観光名所であるすなば珈琲新鳥取駅前店を訪れました。47都道府県で唯一スターバックスがなかった鳥取県。平井伸治知事が「スタバはないけど日本一の“すなば(砂場)”はある」と発言したことに着想を得て、2014年(平成26年)に開店した新しい喫茶店チェーンです。
看板メニューの砂焼きコーヒーは248度に熱した鳥取砂丘の砂でじっくり焙煎した豆を使用したコーヒーだとか。炭焼きコーヒーのようで酸味がないので好みでした。なお、鳥取駅の反対側には2015年(平成27年)に開店したスターバックスシャミネ鳥取店もあります。
2. 鳥取県立図書館
2.1 オンラインデータベース
鳥取市では鳥取県立図書館と鳥取市立中央図書館を訪れました。鳥取県立図書館と言えば、2018年(平成30年)6月にオンラインデータベース「ルーラル電子図書館」を県内すべての市町村立図書館で利用可能とし、2020年(令和2年)4月にはオンラインデータベース「聞蔵Ⅱビジュアル」「ヨミダス歴史館」を県内すべての市町村立図書館で利用可能とするなど、自治体規模が小さいことによる情報へのアクセス可能性の低さを補うビジネス支援サービスに定評があります。
この4月には県立長野図書館の支援によって北アルプス地域5市町村でも「聞蔵Ⅱビジュアル」の共同利用が開始されたように、全国の都道府県に広がってほしい取り組みです。地方紙(県紙)のデータベースは郷土の情報へのアクセス可能性を大きく広げるものであり、いずれ日本海新聞や信濃毎日新聞でも同様のサービスが行えるといいですね。
鳥取県立図書館2階の郷土資料コーナーでは、2000年1月1日以降の新聞記事をワード検索で閲覧することができる日本海新聞のデータベースを利用しました。愛知県内の公共図書館では利用できないWeb OYA-bunko(大宅壮一文庫雑誌記事索引)も使いたかったのですが、コロナ禍によるデータベースの利用時間制限(30分)のために断念しています。