(写真)友栄座の興行看板。
2024年(令和6年)3月、岐阜県加茂郡富加町の富加町郷土資料館を訪れ、2月23日から3月24日まで開催された「友栄座写真展」を鑑賞しました。なお、2021年(令和3年)3月には「富加町の映画館」を投稿しています。
1. 富加町郷土資料館
富加町は関市と美濃加茂市に挟まれた人口約5700人の町。小学校は富加小学校の1校だけ、中学校は美濃加茂市との組合立の双葉中学校1校だけという、小規模な自治体です。いわゆる図書館未設置自治体であり、図書施設は公民館図書館扱いのタウンホールとみか図書室があるのみです。
1995年(平成7年)には富加町郷土資料館が開館していますが、人口5000人程度の自治体で単独施設の郷土資料館を持っている自治体は珍しいのでは。奈良時代に作成された日本最古とされる戸籍「半布里戸籍」があるためでしょうか。きちんとお金をかけた常設展示がなされており、富加町における灌漑用水の歴史を紹介する展示には興味を持ちました。
(写真)富加町郷土資料館。
(写真)常設展示室。
(写真)特別展示室。
2. 「友栄座写真展」
2.1 展示の概観
富加町郷土資料館には常設展示室、企画展示室、特別展示室があり、特別展示室の一部が「友栄座写真展」の会場となっていました。ひな祭り期間中とあって同じ展示室では「かわいいつちびな展」も開催されており、また郷土の偉人である木村小舟 - Wikipedia(岐阜通俗図書館の設立者)を顕彰する展示もありました。
(写真)特別展示室内の展示。聞き取り調査や写真の展示。
(写真)特別展示室入口の展示。興行看板。
(写真)展示の説明。
(写真)謝辞。
2.2 興行看板の展示
特別展示室の入口には、1949年(昭和24年)10月17日に浪曲師の広沢虎造が来演した際の興行看板、1957年(昭和32年)3月3日に豆千代が来演した際の興行看板などが展示されていました。
(写真)興行看板。
(写真)広沢虎造の興行看板。
(写真)豆千代の興行看板。
(写真)興行に関する書類。
2.3 聞き取り調査の展示
(写真)聞き取り調査の展示。
(写真)聞き取り調査の展示。
(写真)友栄座の間取り図。
(写真)友栄座の間取り図。
2.4 写真の展示
(写真)写真の展示。
3. 現在の友栄座跡地
(写真)友栄座跡地にある建物。通り側。
(写真)友栄座跡地にある建物。友栄座の遺構とされる背面。