振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

富岡市を訪れる

(写真)富岡製糸場

2024年(令和6年)1月、群馬県富岡市を訪れました。「富岡市の映画館」に続きます。

 

ayc.hatenablog.com

1. 富岡市を訪れる

1.1 龍光寺

富岡市街地には龍光寺という境内の広い寺院があります。梵鐘(群馬県指定文化財)、龍光寺板碑(群馬県指定文化財)、観世音菩薩像(富岡市指定文化財)、阿弥陀如来立像(富岡市指定文化財)、大イチョウ富岡市天然記念物)、富岡製糸工女等の墓(富岡市指定文化財)と、多数の指定文化財がありました。

(写真)龍光寺。

(左)龍光寺の大イチョウ富岡市天然記念物。(右)龍光寺板碑。群馬県指定文化財

(写真)龍光寺梵鐘。群馬県指定文化財

(写真)旧官営富岡製糸場工女の墓。富岡市指定文化財

 

1.2 下仁田街道沿いの蔵

さすが製糸業で栄えた町だけあり、富岡市街地の下仁田街道沿いだけでも多数の蔵が現存しています。

(写真)大黒屋。江戸末期の店蔵。

(写真)大黒屋の鬼瓦。

(写真)1905年竣工の上野の蔵。富岡市景観重要資源。

(写真)富岡商工会議所とその蔵。竣工年代不明。

(写真)富岡商工会議所の蔵の鬼瓦や鏝絵。

 

1.3 富岡市の和風建築・近代建築

(写真)1876年竣工の旧韮塚製糸場。

(写真)1876年竣工の旧韮塚製糸場。

 

(写真)旧富岡倉庫。1901年竣工の1号倉庫(中央奥)など。

(写真)大正時代頃竣工の阪本医院。

(写真)阪本医院の隣接地にある阪本家。

 

(写真)昭和初期竣工の神部医院。木造3階建。

(写真)昭和初期竣工の神部医院。

(写真)昭和初期竣工の神部医院。

 

2. 富岡市立図書館

富岡市立図書館は1981年(昭和56年)に開館した施設。郊外にあって広い敷地を有していますが、上信電鉄西富岡駅から徒歩圏内にあったのが便利でした。

(写真)富岡市立図書館。

 

2.1 図書館の館内

延床面積1,688m2のワンフロア型の図書館です。カウンター付近のコンクリート柱に存在感があります。富岡市出身のシュルレアリスム画家である福沢一郎によって描かれた「原人のいぶき」も強い印象を与えています。

(写真)図書館の館内。

(写真)図書館の館内。左上は福沢一郎の「原人のいぶき」。

(写真)フロアマップ。

 

2.2 郷土資料

郷土資料は図書館奥部ではなくカウンター前にあり、特に「富岡製糸場コーナー」が目立ちます。世界遺産級のキラーコンテンツがあることで、その他の郷土資料の存在感が薄いと感じるほど。郷土資料の中には背表紙に「富岡製糸場」や「富岡市在住」などというラベルが貼られたものもあって好印象でした。

(写真)郷土資料コーナーの「富岡製糸場コーナー」。

(写真)郷土資料に貼られたラベル。