(写真)石谷家住宅。
2023年(令和5年)12月、鳥取県八頭郡智頭町の石谷家住宅を訪れました。
「西河克己映画記念館を訪れる」「ちえの森ちづ図書館を訪れる」「智頭町の旧智頭宿を訪れる」に続きます。
1. 智頭町を訪れる
智頭町は鳥取県の南東部にある町。愛知県から鳥取市に向かう際には智頭急行が経由する町であり、2022年(令和4年)8月にも途中下車して散策したことがあります。
(写真)旧智頭宿。右が石谷家住宅。
2. 石谷家住宅
かつての智頭町(智頭宿)は因幡街道の宿場町として栄えた町であり、鳥取藩が参勤交代する際には1日目の宿泊地となった宿場だそうです。宿場の中央には庄屋の邸宅である石谷家住宅があり、大正時代に現在の建物群に改築されています。2001年(平成13年)から一般公開が行われており、2009年(平成21年)には主屋などが重要文化財に指定されています。
2.1 土間
(写真)主屋の入口。
(写真)土間。
(写真)土間。
(写真)土間。
2.2 和室・床の間
(写真)和室。
(写真)和室。
(写真)和室。
(写真)和室。
(写真)和室。
(写真)和室。
2.3 階段・欄間
欄間は 国米泰石 - Wikipedia (こくまいたいせき)の作。国米泰石は1879年(明治12年)に智頭宿に生まれ、智頭町を訪れた岡倉天心に招かれて日本美術院に入ると、仏像修復師(仏師)として様々な国宝(旧国宝)の修復に携わったようです。
国米泰石を岡倉天心に引き合わせた人物こそが石谷家住宅を改築した石谷伝四郎であり、国米泰石は石谷家住宅の欄間と鬼瓦を手掛けています。
(写真)鳳凰の欄間。仏師の国米泰石の作。
(写真)大山の欄間。仏師の国米泰石の作。
(写真)階段。
2.4 神殿など
(写真)神殿。
(写真)電話室。
(写真)主屋の隅鬼。
(写真)主屋の隅鬼。
2.5 蔵
2023年(令和5年)10月28日から12月24日まで、1号蔵では「石谷邸 前近代から近代へ 図面から読み解く石谷家住宅展」が開催されていました。石谷家が大正時代に現在の建物群を建てた際の史料などが展示されていました。
(写真)1号蔵の企画展「石谷邸 前近代から近代へ 図面から読み解く石谷家住宅展」。
(写真)1号蔵の企画展「石谷邸 前近代から近代へ 図面から読み解く石谷家住宅展」。蔵などの棟札。
2号蔵では智頭杉の展示。智頭町は智頭杉で知られる林業の町であり、「智頭の林業景観」は重要文化的景観に選定されています。この後訪れたちえの森ちづ図書館は鉄骨造ですが屋根に智頭杉が使われており、玄関脇には館内で使う薪ストーブ用の薪が積まれていました。
(写真)2号蔵における智頭杉の展示。
2.6 石谷氏庭園
(写真)石谷氏庭園。国登録名勝。
(写真)中庭。