振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

上野原市立図書館を訪れる

(写真)上野原市立図書館。
2023年(令和5年)8月、山梨県上野原市上野原市立図書館を訪れました。「上野原市の映画館」に続きます。
 

1. 上野原市立図書館

1.1 図書館の館内
特徴的なドーム型、黄色い屋根に打放しコンクリートの外観。幼稚園ぽい。館内は1階手前側が児童書フロア、1階奥側が一般書、雑誌、AVなどのフロア、2階が一般書のフロアです。

(写真)1階のソファ席。
 
奥側の円形部分は直径が大きくないので、カウンターから館内を眺めた時に中央部のエレベーターが大きな死角を作っています。独特な形状は書架やコーナーの配置に制約を課している印象があるし、特に2階は薄暗くて書架が窮屈です。

(写真)2階の書架とエレベーター。

(写真)フロアマップ。
 
2021年(令和3年)5月には屋上庭園が「屋外読書・飲食休憩コーナー」として整備されたとのこと。春や秋は芝生のテラス席で快適に読書ができそう。

(写真)屋上庭園。
 
1.2 図書館の歴史
別の用途の施設からの転用かと思ったのですが、1991年に図書館として開館した建物のようです。
ぐぐっても図書館の沿革や建物の情報がほとんど出てこないのですが、『建築設計資料 43 図書館 2』(建築思潮研究所、1993年)に「上野原"町"立図書館」が掲載されています。設計は「図書館の設計は初めて」という新妻欣美建築研究所上野原市立図書館の後は図書館の設計を手掛けていないのかな。