(写真)輪島市立門前図書館。photo : Mikkabie - Wikimedia Commons。
2022年(令和4年)7月、石川県輪島市門前町の輪島市立門前図書館を訪れました。「輪島市門前町の映画館」に続きます。
1. 輪島市立門前図書館
1.1 図書館の館内
2004年(平成16年)には鳳至郡門前町に門前町立図書館が開館。2006年(平成18年)には門前町と輪島市が合併して新・輪島市が発足し、輪島市立門前図書館に改称しています。合併時点で人口7500人だった町としては立派な施設です。
(写真)展示コーナーや新着図書コーナー。
(写真)文芸書の書架。
(写真)北側の閲覧席。
(写真)西側の閲覧席。
(写真)輪島市出身の作家である上田聡子『金沢洋食屋ななかまど物語』紹介コーナー。
(写真)友好都市 石狩市コーナー。
1.2 郷土資料
郷土資料コーナーは2階中央部の目立つ場所にあります。
(写真)郷土資料コーナー。
(写真)郷土資料コーナー。門前町に関する本。輪島市に関する本。
輪島市門前町は曹洞宗の寺院である總持寺祖院の門前町。現在は横浜市鶴見に大本山總持寺がありますが、1911年(明治43年)に鶴見に移転する前は總持寺祖院が大本山總持寺でした。輪島市門前町は町としての規模こそ小さいものの、バスターミナルには参拝者用のツアーバスが何台も停まっていました。
郷土資料コーナーには「總持寺」「禅に関する本」「北前船」とテーマ別の別置資料がいくつもあり、一般的な分館と比べると地域の歴史や文化を重視している印象を受けました。
(写真)郷土資料コーナー。別置資料「禅に関する本」。
(写真)郷土資料コーナー。別置資料「禅に関する本」。
多数の新聞スクラップブックは並べられた書架もあり、2007年(平成19年)に発生した能登半島地震のスクラップブックが目立ちます。能登半島地震前後の数年間分しかスクラップブックがないということは、開館時に就任した館長の交代と同時に新聞スクラップの取り組み自体をやめてしまったのでしょうか。
(写真)郷土資料コーナー。新聞スクラップブック「能登半島地震」など。
(写真)郷土資料コーナー。新聞スクラップブック「図書館」「合併関係」など。