振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

瀬戸市立図書館を訪れる

瀬戸市立図書館はよい図書館です。
公式サイトでは統計情報を閲覧でき、貴重資料をウェブ上で閲覧できるデジタルアーカイブサービスを行っています。周辺自治体の5大学と相互利用協定を結んでるし、活発な友の会があるようです。
図書館史の刊行が盛んな愛知県の中でも立派な50年史を1996年に刊行しています。県内で2番目に定期休館日をなくした図書館でもあります。北川民次が原画を描いた壁画にはインパクトがあります。
先日訪れた名古屋市守山図書館(1972年竣工)には、1階の奥に積層書架がありました。1970年竣工の瀬戸市立図書館も同時代の建築物。建物の中央部に積層書架があり、守山図書館より大規模です。一般書が積層書架に詰め込まれている一方で、雑誌コーナー、地域資料室、児童書エリア、AV&インターネットコーナーはゆったりとしており、建物の古さを感じさせないような努力がなされています。
 
2016年には「瀬戸市立図書館整備基本構想」が策定されました。
管理運営体制(直営 / 一部業務委託 / 指定管理)や施設(増築 / 新築 / 移転)についていくつかの案が出され、それに対してパブリックコメントも行われたようです。新築や移転を行わずに現行館を増築するとしても、現行館がいまの状態で見られるのはあと数年でしょうか。
 

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(写真)満開のサクラと瀬戸市立図書館。ナンバープレートは修正済。
 
サクラが満開の日に瀬戸市立図書館を訪れ、カウンターで写真撮影の可否を尋ねました。まず嘱託の方が「人が映らなければ撮影してもよいのではないか」と言い、別の嘱託の方が「念のため別室にいる職員に聞いてみる」とのことで、最終的には「ルールなので撮影は不可」(別室の人)ということになりました。
残念。もし嘱託の方の判断で撮影許可を出してしまったら後で別室の人に怒られてたのかな。明確なルールがあるのであれば撮影できないのは仕方ないですが、館内の様子は誰かに記録しておいてもらいたいものです。
 

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(上左)建物の先端部分の壁画が「妄想におびえる人間が本で知識を付けて妄想を拭い去る」というやつか。瀬戸市立図書館は北川民次最後の壁画。

(下)駐車場はすごい傾斜。

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