振り返ればロバがいる

Wikipediaの「利用者:Asturio Cantabrio」によるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。図書館におけるウィキペディアタウンの開催を推進しており、ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録などを書きます。

「第3回ウィキペディアタウン in 東久留米」に参加する

 3月24日(土)、東京都東久留米市東久留米市立中央図書館で「第3回ウィキペディアタウン in 東久留米」に参加しました。 

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このブログにおける文章・写真は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA 4.0)の下に提供されています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。空中写真3枚に関してはライセンス表示を参照のこと。

 

東久留米市を訪れる

 この図書館では2016年9月に第1回(ブログ記事)を、2017年3月に第2回を開催しています。私はこの3回のイベントにすべて参加しているのですが、運営側の人間(講師や主催者)を除けば皆勤賞は私だけではないでしょうか(自慢)。この日は朝から西東京市を徒歩で縦断・横断して集合場所の東久留米市郷土資料室に向かいました。

 

 東久留米市郷土資料室は閉校となった滝山小学校の校舎に設置されています。教室の趣を残す一室で主催者から説明を受けた後、同一階にある郷土資料室を見学し、そのあとまちあるきに出発しました。PCなど大きな荷物は、主催者が車で図書館まで運んでくれるサービスがありました。

 東久留米のウィキペディアタウンでは必ず岡野館長が開催意図などを説明してくださるのですが、岡野さんの説明はいつも深く伝わってきます。講師の顔を立てるためか図書館員が裏方に徹している地域もあり、「なぜこんなイベントを開催するのか」についての説明が主催者から一切ないこともありますが、東久留米では図書館員がうまい具合に前に出てきます。例えば東久留米で“まちあるきガイド”を務めるのは専門のガイドではなく図書館員。第1回イベントではこの点がやや物足りないと感じたのですが、地域資料担当の図書館員を鍛えることも目的なのでしょう。

 

スケジュール

09:30-10:30 主催者挨拶・郷土資料室見学

10:30-12:00 フィールドワーク(郷土資料室=滝山団地=御成橋=図書館)

12:00-12:45 昼食

12:45-14:00 講師による講義「ウィキペディアとは」

14:00-16:20 文献調査・記事作成

16:20-17:00 成果発表・まとめ

 17:00- 図書館内での懇親会

 

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(左)西東京市役所保谷庁舎。(右)西東京市中央図書館。

 

まちあるきする

 前週に参加したウィキペディアタウンin瑞穂と同じく、集合場所(東久留米市郷土資料館)と執筆会場(東久留米市立中央図書館)をまちあるきでつないでいます。GPSログをもとに距離を測ったら3.2kmであり、ウィキペディアタウンとしてはやや長め。

 まちあるきのメインは郷土資料館近くにある滝山団地です。1969年に完成したこの団地はもうすぐ50年。1960年に2万人弱だった人口が1975年には10万人を超えた東久留米市を象徴する団地ということです。すでに建て替えの途中であるひばりが丘団地とは異なり、滝山団地は建て替え前とのことですが、4階建の建物にはエレベーターが後付けされていました。滝山団地の南側には東京Deep案内でも紹介されている滝山中央名店街があり、昔ほどではないとはいえ多くの人でにぎわっていました。

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(地図)フィールドワークのルート。出典 : OpenStreetMap。作者 : OpenStreetMap contributor。

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(空中写真)左から滝山団地造成中の1966年、造成後の1974年、2008年。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。ライセンスは下記の通り。

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(左)東久留米市立滝山図書館と桜。(右)歩道橋から見た滝山団地。

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(写真)滝山団地を歩く参加者。

 

 団地そばの滝山公園から北上し、「かつてはこの辺りで唯一舗装されていた」所沢街道を越えると、前沢地区の村社だった八幡神社があり、そのそばには落合川 (東京都) - Wikipediaの源流とされる地点があります。落合川は第1回イベントで記事が作成された河川であり、湧水のために図書館の南側ではかなりの水量がありますが、源流がこんなに近いとは。そこからは主に落合川の脇を通って図書館に向かいました。落合川小金井街道の交差地点付近には地蔵がありました。

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(写真)落合川の川岸を歩く参加者。

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編集する

 図書館そばのセブンイレブンで買ったものでおひるごはん。午後は講師のくさかきゅうはちさんによるウィキペディアの説明を聞いてから、3グループに分かれて編集作業を行いました。他の参加者による参加報告でも触れられていましたが、くさかさんの説明は以前と比べて親しみやすい方向に変化しているというか、参加者の傾向に合わせて説明を変えるようになったのだろうと思いました。

 今回の参加者には地元の方に加えて、図書館系のサイトを運営されている方、都内の公共図書館員、遠方から来た図書館員、オーストリアから来たウィキペディアンのフィリップ・コペツキー(Philip Kopetzky)さん、東久留米市から派遣されてフィリップさんの通訳をしてくださった方、ベテランウィキペディアンのNさんやSさんなどがいました。フィリップさんはWikimedia Österreich - Metaウィキメディア財団オーストリア支部)の副代表をされている方です。

 一般参加者は「東久留米市」の日本語版英語版ドイツ語版を加筆するグループ、「滝山団地 - Wikipedia」を加筆するグループ、「八幡神社 (東久留米市八幡町) - Wikipedia」を新規作成するグループの3グループに分かれ、それぞれのグループにウィキペディアンが1人以上入りました。私は「八幡神社」のグループに入り、メイン写真の追加、絵馬に関する記述の追加、空中写真とOSM地図の追加などを行っています。

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(左)編集会場の東久留米市立中央図書館。(右)事前に準備された文献。

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(左)編集会場となる部屋。写真の一部を加工していますが気にしないでください。(右)どこかで見た動画

 

ふりかえり

 3年連続3回目の参加となったウィキペディアタウンin東久留米。毎回“そこにふじいさんがいるから”参加しているのですが、第1回も第2回も今回も当初は参加する予定ではなく、開催まで1週間を切ってから申し込みを行ったのでした。第1回ではできなかったメールでの申し込みが第2回で可能となり、第1回・第2回はなかったWi-Fiが今回は使用可能となるなど、運営方法は着実に進歩しています。1年に1度しか開催しないイベントなのにきちんとマニュアルがあるようで、電話を掛けた時の対応は毎回すばらしいです。内容についていえば今回は集合地点からまちあるきして図書館をめざすというアクセントがつけてありました。

 この日は最終の1本前の新幹線で帰りました。第1回イベントの際は品川駅から、第2回は始発の東京駅から最終の新幹線自由席に駆け込んだ記憶がありますが、今回は指定席を取っていたので東京駅で翌日渡すおみやげを買ってから悠々と帰ることができました。ロバの人もちょっとずつ成長しているようです。

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(写真)ロバ。