2016年8月某日、兵庫県内の図書館4館を訪れました。赤穂市立図書館、高砂市立図書館、芦屋市立図書館本館、伊丹市立図書館本館「ことば蔵」。それぞれJRの駅から徒歩10-25分程度の距離にあるため、新快速に折り畳み自転車を乗せて持っていきました。
赤穂市立図書館はJR播州赤穂駅から南東に徒歩10分の距離。南面の大きなガラス壁が美しいのですが、写真を撮ろうとすると見苦しい電線や電柱が避けられません。地中化はできなかったのでしょうか。電柱を避けるために赤穂市文化会館の敷地内から撮るとこんな感じ。
1階から北を向いて撮ったのが左の写真、2階からほぼ同じ向きで撮ったのが右の写真。塩田の町ということで書架は流下式塩田の枝条架を模したそうです。この書架は数の割には威圧感がありません。
東側には大きな窓があるので館内はとても明るい印象。右の写真の上側に写っている2階には学習席などがあります。
高砂市立図書館の旧館は山陽電鉄曽根駅の近くにあったようですが、2016年2月14日に開館した新館はJR山陽本線宝殿駅に近い。延床面積は510m2から2,830m2と5倍以上に。某TRC社が指定管理者となっています。こちらは館内の撮影禁止。
フロアの大部分は1階・2階吹き抜け、2階には会議室等を配置しているのは赤穂市立図書館と同じです。書架は黒色と赤茶色を基調としているので、赤穂市とは違って落ち着きや温かみを感じます。中央部には一般書の棚が、周縁部に児童書や地域資料の棚があります。
芦屋市立図書館
南側(裏手)。写真中央で弧を描いているのはただの壁で、建物とはつながっていません。
芦屋市立図書館は1987年竣工で延床面積は約3,000m2。高砂市と同じく写真撮影は不可でした。完成当時はこの地域屈指の広さだったのでしょうが、利用者数が多いので手狭な感じは否めません。地域資料が充実しています。ググってもあまり内部の写真が出てこないのですが、1987年竣工にしては意表を突かれる内装です。
村上春樹が中学時代に通ったという打出分館にも足を延ばしました。この建物は登録有形文化財となっており、外壁にはツタが貼っています。
この日のメインは伊丹市立図書館「ことば蔵」でした。2015年8月の「Wikipedia ARTS 大阪新美術館コレクション」にはことば蔵カエボン部の三鼓由希子さんが参加されており、中華料理店で開催された懇親会では伊丹でも「ウィキペディアタウンin伊丹」を開催するという話を聞きました。
11月の「ウィキペディアタウンin伊丹」にはウィキペディアンのMさんなどが参加され、「發音寺」と「伊丹台地」を作成しています。後者のような地理記事はとても好きなのですが、主題にあった写真を撮ったり図を作成するのが面倒です。「ことば蔵」は台地の縁にあり、図書館に近接する猪名野神社から北側に伸びる緑地が台地と低地を隔てています。
2016年11月27日・12月4日には「ウィキペディアタウンin伊丹2016」が開催されるようで、ガイドの説明を聞きながら街を歩いてみたいところではあります(たぶん参加できない)。
左はこの日(2016年8月)に私が撮影した正面入口。右は2013年11月にMiya.mさんが撮影した正面入口。この3年間の間に、向かって左側(北側)に建物ができたようです。右の写真だと「ことば蔵」の個性的な形状がわかります。ただ赤いカラーコーンは興ざめ。
1階はギャラリースペース中心のフロア。ギャラリーでは今後のイベントが紹介されていました。受付で図書館内部の写真を撮りたいというと、職員の方が上階から順番に案内してくださいました。
各階のカウンター前には返却ポストがあり、各階には複数個所に自動貸出機があります。カウンターまわりが落ち着いていて、ちょっとしたことでも尋ねやすい環境。日本酒にまつわる書籍の特集展示がありました。
2階にはこの図書館の目玉だと思われる、「伊丹作家コーナー」があります。田辺聖子と宮本輝の作品が、壁一面に表紙を見せて並んでいます。
1階には「カエボン」の棚が。外に出るとすっかり暗くなっていました。