（写真）北名古屋市西図書館が入っていた名古屋芸術大学アートスクエア。
2021年（令和3年）9月、愛知県北名古屋市の北名古屋市西図書館を訪れました。「北名古屋市の映画館」からの続きです。
北名古屋市には東図書館と西図書館の2館がありましたが、西図書館は同年9月30日をもって廃止されて東図書館に統合されています。関連ブログとして「北名古屋市立図書館を訪れる」（2017年10月20日）があります。
1. 北名古屋市西図書館
1.1 図書館の歴史
北名古屋市は2006年（平成18年）に西春日井郡西春町と師勝町が合併して発足した自治体です。1990年（平成2年）に開館していた師勝町図書館が北名古屋市東図書館に、1992年（平成4年）に開館していた西春町図書館が北名古屋市西図書館に改称しています。
規模としては東図書館のほうが大きく、東図書館が本館のような位置づけでした。東図書館は昭和日常博物館との複合施設。昭和日常博物館は回想法の実践で高く評価されている博物館であり、2021年（令和3年）には第1回日本博物館協会賞を受賞しています。
（写真）北名古屋市東図書館。
西図書館は北名古屋市文化勤労会館の3階にありました。2020年（令和2年）4月には学校法人名古屋自由学院がネーミングライツを取得し、文化勤労会館の名称が2030年（令和12年）3月までまで名古屋芸術大学アートスクエアとなっています。このため、北名古屋市公式サイトなどでは "名古屋芸術大学アートスクエア内北名古屋市西図書館" という長ったらしい名称で言及されることもありました。
北名古屋市は公共施設の統廃合を進めており、2021年（令和3年）9月30日をもって規模の小さな西図書館を廃止、東図書館に統合されました。これにともない、"北名古屋市東図書館" は "北名古屋市図書館"に改称しています。
1.2 図書館の館内
名古屋芸術大学アートスクエアはバブル期に計画された建物です。1階には3階層分の吹き抜けと巨大な彫刻作品・絵画があり、3階の図書館入口にはステンドグラスが飾られています。
（写真）名古屋芸術大学アートスクエアの吹き抜け。
（写真）北名古屋市西図書館の入り口にあるステンドグラス。
2021年（令和3年）9月時点で西図書館・東図書館の開館時間は「9時～16時」であり、最終入館時刻は15時40分です。週の定期休館日は月曜・火曜であるため、一週間の開館時間は35時間にすぎません。
愛知県は8月27日から9月30日まで緊急事態宣言中であり、コロナ対策として氏名・住所・連絡先を記入した用紙をカウンターに提出して入館しました。
（写真）「北名古屋市西図書館廃止のお知らせ」と開館カレンダー。
（写真）西図書館の館内。
新聞コーナーにはまだ新聞がありましたが、雑誌コーナーの雑誌は閉館を見据えて撤去済みでした。閲覧席はすべて使用できないようにしてありました。
（写真）新聞コーナー。
（写真）雑誌コーナー。
（写真）閲覧席。
（写真）一般書の書架。
（左）図書館に関する本。（右）文芸書の書架。
（写真）お戻しBOX。
（左・右）名古屋芸術大学アートスクエア1階にある来館著名人のサイン。
