振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

図書館建築に関する書籍(都道府県別)

図書館の建築について言及している文献を集めた私的データベース。このページで調べたい図書館について文献で言及があるかどうか確認してから、書籍別のページで文献名を把握するような使い方を想定しています。ざっくり「県立」→「市立」→「町村立」→「大学」→「私立」の順に並べています。(随時更新)

ayc.hatenablog.com

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北海道

函館市中央図書館、恵庭市立図書館×2、石狩市民図書館×2、町立様似図書館、美幌町立図書館、置戸町生涯学習情報センター、北海道工業大学図書館、北海道東海大学附属図書館

青森県

八戸市立図書館×2、むつ市立図書館×2

岩手県

岩手県立図書館、大船渡市民文化会館・大船渡市立図書館 リアスホール×2、金ヶ崎町立図書館

宮城県

宮城県図書館×4、せんだいメディアテーク×2、仙台市民図書館、気仙沼市立図書館、塩釜市民図書館、多賀城市立図書館、中新田町図書館

秋田県

秋田市立中央図書館 明徳館×3、横手市立図書館、国際教養大学中嶋記念図書館×2

山形県

山形県立図書館、天童市立図書館×4

福島県

福島県立図書館、郡山市立図書館、いわき市いわき総合図書館、南相馬市立中央図書館・市民情報交流センター、塙町立図書館、岩瀬村図書館×2

茨城県

茨城県立図書館、水戸市立西部図書館×3、日立市立記念図書館、水海道市立図書館×3、下館市立図書館×3、潮来市立図書館、八千代町立図書館、十王町立図書館、東村立図書館、桂村図書館、筑波大学中央図書館×4、筑波大学医学系図書館、シオン短期大学図書館×2

栃木県

小山市立中央図書館×2、佐野市立図書館、ふみの森もてぎ図書館、自治医科大学図書館×2

群馬県

群馬県立図書館×2、高崎市立中央図書館、伊勢崎市立図書館、太田市立美術館・図書館

埼玉県

さいたま市東浦和図書館、浦和市立図書館×2、浦和市立中央図書館、所沢市立所沢図書館椿峰分館、川口市立第二図書館、春日部市立図書館、岩槻市立中央図書館、朝霞市立図書館×3、草加市立図書館、坂戸市立中央図書館、上尾市図書館、蕨市立図書館、上里町立図書館・郷土資料館、寄居町立図書館、早稲田大学図書館本庄分館・考古学資料館、立正大学熊谷図書館、城西大学水田記念図書館、女子聖学院短期大学図書館跡見学園女子大学図書館、立教高等学校図書館立教大学新座保存書庫×2、東京国際大学図書館、土曜文庫

千葉県

千葉県立図書館×2、千葉県立中央図書館、千葉市中央図書館×3、千葉市立東部図書館、千葉市立北部図書館×2、市川生涯学習センター、市川市立中央図書館・生涯学習センター、市川市中央図書館、浦安市立中央図書館×6、君津市立中央図書館、成田市立図書館、印西市立小倉台図書館、八千代市立中央図書館・八千代市市民ギャラリー、佐倉市立志津図書館・複合文化館、佐原市立中央図書館、流山市立おおたかの森こども図書館、袖ケ浦町立図書館、東京理科大学記念図書館

東京都(国立)

国立国会図書館国立国会図書館国際子ども図書館×2、東京都立中央図書館×3、東京都立日比谷図書館東京市京橋図書館、都立江東図書館

東京都(都区部)

新宿区立四谷図書館、千代田区立日比谷図書文化館、中央区日本橋図書館、港区立みなと図書館×2、文京区立目白台図書館、台東区立中央図書館、江東区深川図書館江東区立城東図書館、江東区立亀戸図書館、品川区立品川図書館、品川区立五反田図書館、品川区立大崎図書館、渋谷区立渋谷図書館、世田谷区立中央図書館、杉並区立中央図書館、豊島区立中央図書館、北区中央図書館×3、練馬区立大泉図書館、練馬区立平和台図書館、江戸川区立篠崎図書館、江戸川区立洗足池図書館

東京都(市町村立)

町田市立図書館×6、日野市立中央図書館×7、日野市立高幡図書館×4、日野市立多摩平児童図書館武蔵野市立中央図書館、武蔵野市立吉祥寺図書館×5、武蔵野プレイス、立川市立柴崎図書館、国分寺市立本多図書館、府中市立中央図書館×2、調布市立中央図書館、昭島市民図書館、東村山市立図書館、東大和市立中央図書館×4、あきる野市中央図書館、あきる野市東部図書館エル×3

東京都(大学・私設)

東京大学総合図書館、東京大学工学部建築学科図書館、東京工業大学附属図書館×2、東京都立大学附属図書館×4、慶應義塾図書館新館×4、早稲田大学総合学術情報センター×3、中央大学図書館、中央大学多摩キャンパス図書館×2、国際基督教大学図書館、上智大学中央図書館、明治大学中央図書館×2、明治大学和泉図書館×2、立教大学池袋図書館、成城大学図書館×5、成蹊大学図書館、東京理科大学葛飾図書館、東京経済大学図書館、国士舘大学附属図書館、実践女子大学図書館、自由学園記念図書館、目白学園総合図書館、白百合女子大学図書館、東京神学大学図書館・研究所×2、学習院女子短期大学図書館、学習院戸山図書館、武蔵大学図書館棟、多摩美術大学図書館八王子キャンパス×3、武蔵野美術大学美術資料図書館、中央大学附属高等学校図書館、ブリティッシュ・カウンシル図書館情報センター

神奈川県

神奈川県立図書館×2、横浜市中央図書館×2、横浜市立金沢図書館×2、川崎市多摩図書館相模原市立図書館×2、横須賀市立図書館、小田原市立かもめ図書館、藤沢市総合市民図書館、厚木市立中央図書館×2、伊勢原市立図書館・こども科学館、伊勢原市立図書館・子ども科学館×2、茅ヶ崎市立図書館、大和市立図書館、湯河原町立図書館、大磯町立図書館×3、相模女子大学附属図書館×2

新潟県

新潟市立中央図書館×3、長岡市立中央図書館×2、十日町情報館×3、豊栄市立図書館、聖籠町立図書館

富山県

富山県立図書館、富山市立図書館及産業奨励館、TOYAMAキラリ、氷見市立図書館、富山商船高等専門学校附属図書館

石川県

金沢市立図書館×5、金沢海みらい図書館×5、金沢工業大学ライブラリーセンター×2、石川県立七尾高校図書館、金沢大学自然科学系図書館

福井県

福井県立図書館×4、福井市立図書館×2、武生市立図書館分館・ふるさと文化創生館、鯖江市立図書館、中野重治文庫記念丸岡町民図書館

山梨県

山梨県立図書館、上野原町立図書館、山梨学院総合図書館

長野県

県立長野図書館、軽井沢町立図書館×3、市立岡谷図書館×3、佐久市立図書館×2、駒ヶ根市立図書館、中野市立図書館、市立小諸図書館、小布施町立図書館まちとしょテラソ×3、浅科村立図書館

岐阜県

岐阜県立図書館、大垣市立図書館、高山市図書館「煥章館」、関市立図書館、神戸町立図書館×2、丹生川村立図書館

静岡県

静岡市立中央図書館、浜松市立中央図書館×2、袋井市立図書館、掛川市立大東図書・資料館、掛川市立中央図書館×2、富士宮市立図書館、富士宮市立中央図書館、富士市立中央図書館×2、藤枝市立図書館×3、浜岡町立図書館アスパル、大井川町立図書館、新居町立図書館、吉田町立図書館×2

愛知県

愛知県図書館×2、名古屋市鶴舞中央図書館×2、名古屋市千種図書館×2、名古屋市天白図書館、豊橋市中央図書館、岡崎市図書館交流プラザ×2、東海市立中央図書館、小牧市立図書館×2、豊田市立図書館、一宮市尾張一宮駅前ビル、津島市立図書館、安城市立図書館、稲沢市中央図書館、日進市立図書館×2、碧南市民図書館、江南市立図書館、大倉会館、常滑市立図書館、阿久比町立図書館×3、大同大学図書館、南山大学図書館、名古屋大学医学部図書館、愛知工業大学附属図書館、豊田工業大学附属図書館

三重県

四日市市立図書館×2、名張市立図書館、菰野町図書館

滋賀県

滋賀県立図書館×2、彦根市立図書館、長浜市立図書館、草津市立図書館、八日市市立図書館×2、志賀町立図書館×3、甲西町立図書館×2、甲良町立図書館、湖東町立図書館×7

京都府

国立国会図書館関西館×5、京都府立図書館、田辺町立中央図書館、同志社大学図書館、同志社女子大学図書館×3、京都産業大学中央図書館×2、国際日本文化研究センター同志社大学図書館、京都産業大学図書館、龍谷大学大宮図書館、京都府立植物園きのこ文庫、京都国際マンガミュージアム、京都芸術センター図書室、京都精華大学情報館、同志社大学ラーネッド記念図書館

大阪府

大阪府立中央図書館×2、大阪府中之島図書館、大阪府夕陽丘図書館、大阪市立中央図書館×4、大阪市立平野図書館、松原市民図書館、豊能町立図書館×2、大阪経済大学図書館、大阪外国語大学図書館、関西大学総合図書館×2、関西医科大学附属図書館教養部分館、司馬遼太郎記念館

兵庫県

兵庫県立図書館、神戸市立中央図書館×3、神戸市立図書館、姫路市立城内図書館、西宮市立北口図書館、明石市立図書館、三田市立図書館、赤穂市立図書館、篠山市立中央図書館、洲本市立図書館×4、播磨町立図書館、甲南大学図書館、大手前大学さくら夙川キャンパスメディアライブラリーCELL×2、武庫川女子大学中央図書館、武庫川学院公江記念図書館、関西学院大学図書館×3、神戸大学図書館社会科学系図書館、日本城郭研究センター

奈良県

桜井市立図書館、奈良教育大学図書館

和歌山県

和歌山市民図書館

鳥取県

倉吉市立図書館

島根県

島根県立図書館×2、出雲市立図書館、平田市立図書館・学習館、斐川町立図書館、大社町立図書館

岡山県

岡山市立中央図書館×2、倉敷市立中央図書館×2、総社市立図書館、鴨方町立図書館

広島県

福山市民図書館×3、広島女子大学附属図書館、広島修道大学図書館、県立広島大学広島キャンパス図書館

山口県

山口県立山口図書館×2、山口市立中央図書館、徳山市立中央図書館、宇部市立図書館、周東町立図書館、周東町立周東図書館

徳島県

徳島県立図書館×3、藍住町立図書館×4

香川県

丸亀市立図書館、坂出市立大橋記念図書館

愛媛県

新居浜市別子銅山記念図書館×2

高知県

春野町立図書館・文化ホール、高知大学附属図書館メディアの森

福岡県

福岡市総合図書館、北九州市立中央図書館×3、北九州市立戸畑図書館、久留米市民図書館、柳川市立図書館・文化複合施設、苅田町立図書館×6、宇美町地域交流センター「うみ・みらい館」×2

佐賀県

佐賀県立図書館、伊万里市民図書館×2、武雄市図書館・歴史資料館×3、小城町立図書館

長崎県

長崎市立図書館、諫早市諫早図書館

熊本県

熊本県立図書館、熊本市立中央図書館、不知火町立図書館×2

大分県

大分県立図書館×2、豊の国情報ライブラリー×2、中津市立小幡記念図書館×3、宇佐市民図書館×2、松本記念児童図書館 おじいさんの杜×2

宮崎県

なし

鹿児島県

志布志町立図書館

沖縄県

沖縄県立図書館、浦添市立図書館、石垣市立図書館×4、具志川市立図書館×3、沖縄国際大学図書館

中部建築賞を受賞した図書館建築

中部建築賞を受賞した図書館を書き出してみた。公式サイトや『中部建築賞 20周年記念表彰作品集』を参考に、第1回から第20回、第33回以後を掲載している。第21回から第32回まではどちらでも確認できず、受賞施設は不明。

 

drive.google.com

 

受賞年順 

1970年(昭和45年) 第2回中部建築賞

入賞 豊田市立図書館(愛知県)

1971年(昭和46年) 第3回中部建築賞

入賞 富山市立図書館及産業奨励館(富山県

入選 名古屋大学医学部図書館(愛知県)

1972年(昭和47年) 第4回中部建築賞

入選 常滑市立図書館(愛知県)

1973年(昭和48年) 第5回中部建築賞

入賞 四日市市立図書館(三重県

1975年(昭和50年) 第7回中部建築賞

入選 愛知工業大学附属図書館(愛知県)

入選 富山商船高等専門学校附属図書館(富山県

1976年(昭和51年) 第7回中部建築賞

入選 江南市立図書館(愛知県)

1978年(昭和53年) 第10回中部建築賞

入選 福井市立図書館(福井県

1979年(昭和54年) 第11回中部建築賞

入賞 藤枝市立図書館(静岡県

入選 金沢市立図書館(石川県)

1980年(昭和55年) 第12回中部建築賞

入賞 大倉会館(愛知県)

入賞 大垣市立図書館(岐阜県

入賞 滋賀県立図書館(滋賀県

入賞 鯖江市立図書館(福井県

1981年(昭和56年) 第13回中部建築賞

入賞 福井県立図書館(福井県

入賞 浜松市立中央図書館(静岡県

1985年(昭和60年) 第17回中部建築賞

入賞 豊田工業大学附属図書館(愛知県)

入賞 名古屋市鶴舞中央図書館(愛知県)

入選 新居町立図書館(静岡県

1986年(昭和61年) 第18回中部建築賞

入賞 安城市立図書館(愛知県)

2002年(平成14年) 第34回中部建築賞

入選 掛川市立中央図書館(静岡県

2003年(平成15年) 第35回中部建築賞

入賞 福井県立図書館・福井県文書館(福井県

2006年(平成18年) 第38回中部建築賞

入選 金沢大学自然科学系図書館(石川県)

2008年(平成20年) 第40回中部建築賞

入選 稲沢市中央図書館(愛知県)

2010年(平成22年) 第42回中部建築賞

入賞 岡崎市図書館交流プラザLibra(愛知県)

2012年(平成24年) 第44回中部建築賞

入賞 金沢海みらい図書館(石川県)

2013年(平成25年) 第45回中部建築賞

入賞 一宮市尾張一宮駅前ビル(愛知県)

 

 

地域順

富山県

富山市立図書館及産業奨励館(1971年入賞)

富山商船高等専門学校附属図書館(1975年入選)

石川県

金沢市立図書館(1979年入選)

金沢大学自然科学系図書館(2006年入選)

金沢海みらい図書館(2012年入賞)

福井県

福井市立図書館(1978年入選)

鯖江市立図書館(1980年入賞)

福井県立図書館(1981年入賞)

福井県立図書館・福井県文書館(2003年入賞)

静岡県

藤枝市立図書館(1979年入賞)

浜松市立中央図書館(1981年入賞)

新居町立図書館(1985年入選)

掛川市立中央図書館(2002年入選)

岐阜県

大垣市立図書館(1980年入賞)

愛知県

豊田市立図書館(1970年入賞)

名古屋大学医学部図書館(1971年入選)

常滑市立図書館(1972年入選)

愛知工業大学附属図書館(1975年入選)

江南市立図書館(1976年入選)

大倉会館(1980年入賞)

豊田工業大学附属図書館(1985年入賞)

名古屋市鶴舞中央図書館(1985年入賞)

安城市立図書館(1986年入賞)

稲沢市中央図書館(2008年入選)

岡崎市図書館交流プラザLibra(2010年入賞)

一宮市尾張一宮駅前ビル(2013年入賞)

三重県

四日市市立図書館(1973年入賞)

滋賀県

滋賀県立図書館(1980年入賞)

 

 

参考文献

協議会案内 - 公式サイト

『中部建築賞 20周年記念表彰作品集』中部建築賞協議会、1989年

「第1回ウィキペディアタウンin浜松」に参加する

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(写真)9時の開館直後の浜松市立中央図書館。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このブログにおける文章・写真は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。ただし浜松市公会堂の写真のみはパブリックドメインの写真を使用しています。

 

イベントの開催経緯

 2017年9月30日(土)、浜松市立中央図書館で開催された「第1回ウィキペディアタウンin浜松」に参加しました。静岡県で開催されたウィキペディアタウンは掛川市(2017年2月)、沼津市(2017年4月から4回開催)に次いで3例目。浜松市は全国12都市で構成されるオープンガバメント推進協議会に加盟しており、そのうちいくつかの自治体が取組みとしてOpenStreetMapまたはウィキペディアタウンを選択したことが今回のイベントにつながったようです。

 講師はウィキペディア街道プロジェクトの小池隆さんと小俣博司さん。おふたりは8月末に岡山県で「ウィキペディアタウン@備中路」を手掛けており、定期的な開催によるウィキペディアタウンの可能性の掘り起こし(街道)、ウィキペディアタウンの全国展開(備中路や浜松)に多大な貢献をされています。

 

浜松市立中央図書館を訪れる

 JRの在来線で約1時間半かけて浜松市に向かい、8時30分に浜松駅に到着。木下惠介記念館と鴨江アートセンターに立ち寄ってから会場の浜松市立中央図書館に向かいました。部屋は2階の会議室です。今回の開始時間は9時15分。時間に余裕があったら「遠州銀行本店」とシネマハウス銀映にも立ち寄りたかったのですが、次に浜松市を訪れるときに回しました。

 今回の参加者は学生と女性が多い。約15人の参加者のうち、5人が学生、9人が女性だったか。聞くと浜松市街地にある静岡文化芸術大学林左和子先生がおり司書課程がある)で今回のイベントが告知され、学生が自主的に参加しているのだそうです。静岡文化芸術大学の社会人学生の方もおり、また愛知県田原市から参加している高校生の方もいました。

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(写真)イベント開始前の会場の様子。

 

まちあるきする

小俣さん&小池さんによる説明を受けてから、「木下惠介記念館」グループと「元城町東照宮」グループに分かれて1時間強のまちあるき。といっても目的地までは単なる「徒歩移動」と呼べるもので「まちあるき」要素は少なめでした。私は当初の予定通り「木下惠介記念館」グループに入りました。 記念館では職員の方に1階と2階を案内してもらいました。「元城町東照宮」グループでは宮司さんに説明を聞いたようです。

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(図)今回のまちあるきコース。OpenStreetMapより。作者 : OpenStreetMap contributor。

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(写真)今回の執筆対象となった木下惠介記念館。1930年竣工。旧浜松銀行協会。

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(上左)現在はイベント会場にもなる講堂。(上中)これぞサロンといった雰囲気の貴賓室。(上右)階段。

(下左)丸井凹凸のついたガラス。(下中)読み方がわからない謎の壁掛時計。(下右)入口のステンドグラス。

 

鴨江町近辺の中村與資平作品

 軍都だった浜松市は大規模な空襲を数回にわたって受けた町であり、市街地で焼失を免れた建物は数少なかったそうですが、この鴨江町近辺では3つの建物が残りました。今回の執筆対象である木下惠介記念館(旧浜松銀行協会、1930年竣工)に加えて、浜松市公会堂(1927年竣工)、鴨江アートセンター(旧浜松警察署、1928年竣工)であり、いずれも建築家の中村與資平 - Wikipedia(なかむらよしへい)の作品です。
 下の写真を見ると浜松市公会堂も鴨江アートセンターと同じくらい立派な建物ですが、1986年に解体されてしまって現存しません。両施設は公会堂や警察署として建設されただけあって、重厚なファサードや角ばった外観が目立ったことでしょう。木下惠介記念館も同時期の作品ですが、「スペイン風」とされるこの建物だけはだいぶ印象が異なり、「サロン」にふさわしい軽やかな外観です。 

 まちあるきから戻ったらお昼ごはん。参加申込を行うとサンドイッチとコーヒーを注文するかどうかメールで尋ねられたので、クラブハウスサンドと水出しコーヒーを頼んでいました。コンビニなどに買いに行った方もいたようです。

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(左)浜松市公会堂。1927年竣工1986年解体。(右)鴨江アートセンター。1928年竣工。2001年望楼解体。旧浜松警察署。

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(写真)注文していたサンドイッチとコーヒー。名前入りで用意されていた名札。

 

Wikipediaを編集する

 午後の編集ワークショップでは、「木下惠介記念館」グループの8人が4班に分かれ、「記事の骨格」の作成、「沿革」の執筆、「収蔵品の展示」の執筆、「旧浜松銀行協会」の執筆を行いました。
 私は静岡文化芸術大学の方2人と一緒に記事の骨格を作成しています。他の5人が用意された文献を読んで文章を考えているなか、我々は利用者:Takashi.koike/ウィキペディア街道/資料館テンプレート - Wikipediaをベースにパンフレットや公式サイトなどから木下惠介記念館の基礎情報を追加していきます。Wikipediaの記事を構成する要素は理解しやすい作業とはいえ、あまり頭を使わないおもしろみのない作業と感じる方もいるかもしれません。この骨格に「どんな内容を加えたら質が向上するか」ということを考えてもらうためのファシリテートを心掛けたのですが、どうだったでしょう。

 自分自身ではCategory:Keisuke Kinoshita Memorial Museum - Wikimedia Commonsへの建物・館内の写真の追加、著作権切れの文献から中村與資平 - Wikipediaへの顔写真の追加などのちょっとした編集を行っています。

 公式な懇親会などはなかったのですが、この日初めてお会いした「朝飯前」の方などと一緒に平田町にあるロシア料理店に行きました。ソフトドリンクとして注文したクワス - WikipediaWikipediaによるとアルコール度数は1%-2.5%だそうです。

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(写真)今回用意された文献。下段にはなにやら是住さんのスライドのコピーが。

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(左)「木下惠介記念館」グループ。(右)「元城町東照宮」グループ。

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(写真)編集作業中の会場全体。

 

 

磐田市立中央図書館を訪れる

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このブログにおける文章・写真は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。写真はCategory:Iwata City Library - Wikimedia Commonsにアップロード済です。

 

磐田市浜松市

 遠州を流れる大河・天竜川は、左岸に磐田原、右岸に三方原という広大な洪積台地を作った。磐田市の市街地は磐田原の上に、浜松市の市街地は三方原の上にできており、両市は天竜川を挟んで対になっている。

 浜松市立中央図書館は三方原の縁、浜松城の出丸跡に位置しており、JR浜松駅や繁華街から見ると「丘の上」にある。一方の磐田市立中央図書館は磐田原の縁の下、つまり「丘の下」(谷の底)にあり、両市の中央図書館の立地はかなり異なる。とはいえ、磐田市立図書館の前身といえる磐田文庫は見付学校の脇、つまり磐田原の縁の「丘の上」にあった。

 ただし、磐田文庫が現役だった明治時代、浜松市の私立浜松図書館は「丘の下」にあった。やはり両市の図書館の立地は相容れないようだ。図書館は谷の底よりも丘の上が似合う。

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(地図)OpenStreetMapより。作者: OpenStreetMap contributor。

 

下は地理院地図の色別標高図へのリンク。

maps.gsi.go.jp

磐田市を訪れる

 磐田市は人口約17万人の自治体。政令指定都市となった浜松市とは差がついたものの、東海道の宿場町である見付宿から発展した歴史のある町であり、明治時代に開校した見付学校の建物(日本最古の木造擬洋風校舎)は現存しているし、見付学校の脇には磐田文庫の建物が現存。両者はセットで国指定史跡「旧見付学校附磐田文庫」となっている。

 幕末から明治時代には磐田文庫があったが、磐田市立図書館の開館は意外と遅く、戦後の1949年になってから。1993年には現行館が開館した。2005年には磐田市が周辺4自治体と合併し、磐田市立図書館は磐田市立中央図書館を中心とする5館体制となった。

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(左)旧見付学校。休館日でした。(右)磐田文庫。

 

磐田市立中央図書館を訪れる

 8月に磐田市立図書館を訪れた際、行きはJR磐田駅前から旧見付学校までバスに乗ったが、帰りは図書館から磐田駅まで歩いた。磐田駅からは駅前通りを北に2.2km。まっすぐ北に歩けば図書館に着くため、2.2kmという距離から受ける印象ほど遠くない。

 

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(左)入口脇には緑のカーテン。(右)鮮やかな色遣いの入口。

 

 この図書館の延床面積は3,559m2。1階には広大な開架室や展示室、2階には視聴覚ホールなどがあるが、図書館としてはワンフロア型。1993年開館ということで四半世紀が経過しているものの、ゆったりした設計や、学習者を地域資料コーナー付近の席に追いやっているおかげで、一般書/児童書や雑誌を閲覧する際に窮屈さは感じない。 磐田市と同じく「スポーツの町」である藤枝市藤枝市立駅南図書館とは異なり、磐田市立中央図書館ではサッカーとラグビーに関する文献を別置している。

 磐田市と人口が同規模の焼津市藤枝市の図書館と比べて、地域資料は充実している印象を受けた。ここのコピー機は10円玉専用であり、1000円札の両替を頼んだら10円玉が100枚入ったコインケースごと渡してくれる。見開き70枚分のコピーで35枚使ったが、コピー後には65枚もの10円玉が余った。

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(写真)一般書。高い天井を持つ大空間。

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(写真)児童書。

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(左)AVコーナー。(右)雑誌コーナー。

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(左)常設のサッカー・ラグビーコーナー。(右)テーマ展示「芥川賞直木賞」。

 

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(写真)地域資料コーナー。1枚目は赤松文庫。