振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

ウィキペディアタウンin瀬戸内市 第2弾に参加する

瀬戸内市民図書館「もみわ広場」に行く

f:id:AyC:20170227234607j:plain

瀬戸内市民図書館「もみわ広場」。右は旧館が入っていた中央公民館。

 

2月25日(土)には瀬戸内市民図書館「もみわ広場」に行きました。瀬戸内市を訪れたのは2016年2月以来で1年ぶりであり、6月の「もみわ広場」開館後には初めてです。「もみわ広場」の延床面積は2,400m2、開館時の蔵書数は約8万冊であり、総事業費は約10億円です。これだけ小規模の新館かつ中央館は訪れた記憶がなく、どんな図書館であるのか興味を持っていました。

雨が降っていた前回訪問時とは異なり、今回は雲が多いながらも穏やかな晴天でした。芝生の中庭には牛窓の特産品であるオリーブが植えられ、レンガや木材など茶色系の建物外観とよく調和しています。

f:id:AyC:20170227234636j:plainf:id:AyC:20170227233025j:plain

(左)市民によるタイルが飾られた外壁(右)前回訪れた“日本のエーゲ海牛窓

 

南向きの入口から入るとロビーがあり、ちょっとした飲食スペースや子どもの遊び場があります。この建物は複合施設ではなく単独館という位置づけだと思いますが、いい意味で図書館らしさを感じないロビーです。ロビーにはカフェの設置を見据えた場所があり、現在は自動販売機が置かれています。

建物はざっくりと言えば「L」字型であり、ロビーがある「L」字の内側は吹き抜けになっています。このロビーからは図書館の全体を見渡せるような印象を受けます。ロビーでおしゃべりする子どもの声が図書館の隅々まで聞こえてしまうということでもあります。「L」字の内側部分にはロビーのほかに、郷土資料館に近い「せとうち発見の道」というエリアがあります。

f:id:AyC:20170227235650j:plainf:id:AyC:20170227234712j:plainf:id:AyC:20170227234715j:plain

(左)自販機コーナー。将来的なカフェスペース?(中・右)「せとうち発見の道」。床にも何か埋まってる。

f:id:AyC:20170227234834j:plainf:id:AyC:20170227234816j:plain

 (左・右)1階の書架やソファー。

f:id:AyC:20170227234933j:plainf:id:AyC:20170227234935j:plain

 (左)「全国津々浦々 図書館員の本棚 数珠繋ぎ」。知っている方も何人か。(右)酒の展示。酒樽や徳利まで置いてある。

 

ウィキペディアタウンin瀬戸内市 第2

今回のイベントも前回同様に、13時30分に始まって15時30分に終わります。まちあるきを行わない簡易版のウィキペディアタウンで、短時間なので参加しやすいというメリットがあります。イベント開始前には何度か、イベントを告知する館内放送が流れました。

講師はアカデミック・リソース・ガイドの岡本真さん。図書館の嶋田さんと村上さんも含めて10人が参加しました。聞いた限りでは瀬戸内市の教育委員、瀬戸内市の市民団体、他市の図書館司書、みんなの経済新聞ネットワークの記者などが参加していました。

前半の1時間は岡本さんによるウィキペディアの説明など。後半の1時間が文献探し・編集作業・成果発表です。岡本さんの説明の中では、「情報のアップデートが困難な紙の百科事典は内容が不正確なこともある」(現首相の名前、惑星の数など)、「ウィキペディアは批判されることもあるが、自分で改善することもできる」、「今日書いた文章が明日には変わっているかもしれない」などが記憶に残りました。

 

1年前のイベントでは運営側が「佐竹徳 - Wikipedia」(牛窓で活動した洋画家)を編集対象に選んだうえでイベントを行いました。今回は「瀬戸内市 - Wikipedia」「牛窓オリーブ園 - Wikipedia」「門田貝塚 - Wikipedia」「竹田喜之助 - Wikipedia」などを候補に挙げた上で、参加者が編集項目を決める形を取りました。2グループに分かれて「瀬戸内市」と「竹田喜之助」を編集しています。

ウィキペディアタウンイベントで自治体記事をメインの編集対象にすることはなかなかありません。新規作成の達成感はありませんが、自分が住んでいる自治体ということで誰もが主体的に編集に臨めるというメリットがあります。

瀬戸内市は図書館内で公衆無線LANサービスを提供しています。約10台のiPadが編集作業用に用意されましたが、数台のiPadからはウィキペディアへのアクセスができない(何らかのフィルタリング?)という謎のアクセス障害もありました。

f:id:AyC:20170227235123j:plain

 

他のウィキペディアタウンイベントと比べると編集時間が短く、細かな修正が中心だったものの、地元の方でないと気づかない部分の修正(教育長の名前の更新、祭礼の名称の修正、幼稚園の休園の反映、瀬戸内市立図書館へのリンク追加など)、外部の者だから気づく部分の修正(出身有名人/ゆかりの有名人の追加、新市名候補への出典の追加、マスコットの記述の追加など)、両者が合わさって質が向上しました。

地域資料コーナーの書架には竹田喜之助に関連する資料がまとめられた段があり、また図書館内には竹田喜之助が操った人形のギャラリーがあります。「竹田喜之助」にはギャラリーに展示されている人形の画像が追加されました。図書館内には門田貝塚の地層をはぎとって展示している壁があり、この壁の写真を「門田貝塚」に掲載する編集も行われました。

現在上映中の映画『君と100回目の恋』は牛窓でロケが行われたそうですが、「瀬戸内市」にはフィルムコミッション関連の記述がないという指摘があり、今後の編集が期待されます。

f:id:AyC:20170227235150j:plainf:id:AyC:20170227235152j:plain

 (上左・上右)喜之助ギャラリー&シアター

 

旧館を振り返る

「もみわ広場」が開館したことで初めて図書館を訪れた瀬戸内市民は多いのではないかと思います。開館から8か月が経ち、図書館の存在が瀬戸内市に定着しているように感じました。ただ私としては、旧館の記録をきちんと残しておくことも重要だと考えます。

 

2010年度における瀬戸内市の1人あたり貸出数・1人あたり蔵書数・1人あたり資料費は、いずれも岡山県の24自治体中24位。旧館は図書館法における「図書館」という位置づけではありましたが、実質的には中央公民館図書室を改称しただけであり、118m2という延床面積は図書館を名乗るにはつらいものがありました。ただし、誰もがカウンターにひと声掛けてから入室するような雰囲気のいい図書館でもありました。

ウェブ上には「もみわ広場」についての文章や写真がいくつも見つかり、総じていい印象を持たれています。その一方で旧館時代の文章や写真はほとんどないようです。旧館の記憶を文章で記録しておくために作成したのが瀬戸内市立図書館 - Wikipediaであり、初版を作成したのは「もみわ広場」開館の3日前です。

この記事には旧館の館内の画像が掲載されていません。昨年2月に訪れた時には司書さんに撮影の許可をいただいたのですが、カメラの電池切れで撮影できませんでした。閉館した旧館の館内の写真を撮っておけなかったのが心残りです。

f:id:AyC:20170227235237j:plain

(追記)前回の「ウィキペディアタウンin瀬戸内市」は完全に瀬戸内市民向けのイベントだと思っていました。岡山市上道(2016年11月)と尾道市(2017年3月)のイベントにつながったということを最近になって聞いて驚きました。今回のイベントも他自治体のイベントにつながりそうで楽しみ。

和歌山県立図書館・和歌山市民図書館を訪れる

和歌山県立図書館を訪れる

f:id:AyC:20170220070339j:plain

 

和歌山県立図書館を訪れる。1908年開館で2008年に100周年記念式典を行っている。現行館は1993年開館。延床面積12,361m2。市街地の中にあるがバスを使わないと行きづらい。県立図書館2館の来館者数の合計49万人は、47都道府県の平均を越えているらしい。

 

地方紙の書架には和歌山新報(和歌山市)、有田タイムス(有田市)、紀州新聞と日高新報(御坊市)、紀伊民報田辺市)、紀南新聞と熊野新聞(新宮市)があり、紀伊民報和歌山県全域で配布されているらしい。閉館前に訪れたせいもあってガラガラで、19時の閉館時にはおそらく利用者より職員のほうが多かった。

f:id:AyC:20170220070343j:plainf:id:AyC:20170220070449j:plainf:id:AyC:20170220070506j:plain

(右上)県立らしいと感じる、木を多用したやや重厚感のある什器。(左下)「木の文化資料」の書架4台。(右下)地方紙の書棚。

 

和歌山市民図書館を訪れる

f:id:AyC:20170220072849j:plain

和歌山市民図書館は南海和歌山市駅から徒歩5分の場所にあり、市民会館、市民図書館、市立博物館の3施設が並んでいる。1981年開館。岡田新一設計事務所。延床面積は7,288m2(実質4,677m2)。1階が一般書と児童書のフロア、2階が参考図書と郷土資料のフロア、3階に移民資料室がある。2016年5月には図書館総合展フォーラムがここで開催された。2019年には南海和歌山市駅に直結する建物に移転する。

 

f:id:AyC:20170220072919j:plainf:id:AyC:20170220072922j:plain

1階奥には不自然な区画があり、2階も不思議な空間の使い方をしていた。オープンデータソンin和歌山市は3階の会議室で行われたが、3階やバックヤードは迷路のようだった。外観の印象に比べて図書館部分の床面積は狭い。閲覧席は少ない。

 

f:id:AyC:20170220072925j:plainf:id:AyC:20170220072929j:plainf:id:AyC:20170220072927j:plain

 (中・右)一般書エリアの上部は大きな吹き抜けになっているので開放感がある。

オープンデータソンin和歌山市に参加する

和歌山城周辺を散策する

2月18日(土)にはオープンデータソンin和歌山市に参加しました。この日は朝から和歌山城周辺を散策し、天守の直下まで登ったり和歌山公園を歩きました。和歌山城が建っている虎伏山の標高は49mだそうで、和歌山平野を見渡せます。この場所に城が築かれたのも納得。

 

f:id:AyC:20170221235340j:plainf:id:AyC:20170221235343j:plain

f:id:AyC:20170221235312j:plainf:id:AyC:20170221235315j:plain

 (左下)緑泥片岩の野面積み。鶴の渓付近。(右下)斜度11度の御橋廊下。2006年再建。

 

オープンデータソンin和歌山市

f:id:AyC:20170220093630j:plain

 今回のイベントは和歌山市民図書館3階の会議室で開催されました。和歌山県情報化推進協議会(WIDA)が主催し、オープンデータ京都実践会と図書館が協力しています。

wida.jp

 

f:id:AyC:20170221235444j:plainf:id:AyC:20170221235446j:plainf:id:AyC:20170221235448j:plain

f:id:AyC:20170221235450j:plainf:id:AyC:20170221235455j:plainf:id:AyC:20170221235452j:plain

 

 ICT利活用普及部会の満田成紀先生(和歌山大学)先生と主催者によるイベントの説明のあと、京都実践会がオープンデータ・ウィキペディアOSMの説明を行います。

 

まちあるきする

今回のイベントもウィキペディアタウンとマッピングパーティの複合イベント。ルートは「和歌山城コース」と「市堀川コース」の2ルートです。私は「市堀川コース」を選び、かつての外堀である市堀川を歩きました。

 

f:id:AyC:20170220082609p:plain

 OpenStreetMapより

f:id:AyC:20170221235720j:plainf:id:AyC:20170221235723j:plain

f:id:AyC:20170221235737j:plainf:id:AyC:20170221235740j:plain

 

舟大工町には「勝海舟寓居地」が、寄合町には「南方熊楠生誕地碑文」があります。参加者が寓居地碑の写真を撮っていたら、碑の奥にある店舗の方が関連する新聞記事のコピーを提供してくださいました。今年は熊楠の生誕150周年らしく、市民図書館には常設の展示コーナーが設置されていました。

南方熊楠生誕150周年記念事業|和歌山市

 

f:id:AyC:20170221235914j:plainf:id:AyC:20170221235918j:plainf:id:AyC:20170221235920j:plain

市堀川のほとりを歩きます。現在は遊歩道が整備されているこの場所、かつては納屋河岸(なやがし)と呼ばれた河岸であり、紀の川から運ばれて来た産物を荷揚げしていたそう。南岸はかつての三の丸、北岸は商家が集まっていたエリアであり、南岸には石垣が残っています。

 

f:id:AyC:20170222000026j:plainf:id:AyC:20170222000044j:plain

 お昼ごはんは湯浅醤油を使ったラーメン「麺屋 ひしお」。2グループに分かれたのですが、もう一方のグループは「京橋 幸太郎」で和歌山ラーメンと鯖寿司を食べたそうです。ラーメンと鯖寿司。鯖寿司。

帰り道では3月8日から本格営業を開始するというブックカフェ「PLUG」に立ち寄りました。こういう店は文化発信の鍵になる気がする。

PLUG: a Shared Kitchen and Table Talks | みんなが使える、和歌山のキッチン&カフェ。和歌山市万町4 。

 

執筆作業

f:id:AyC:20170221230649j:plainf:id:AyC:20170221230646j:plainf:id:AyC:20170221230644j:plain

 今回はWikipediaチームよりもOSMチームのほうが人数が多かった。Wikipediaチームは「市堀川コース」が約8人、「和歌山城コース」が是住さんひとりと偏りました。是住さんは和歌山城 - Wikipediaへの加筆、その他約8人は市堀川 - Wikipediaと寄合橋の新規作成を試みました。

寄合橋は市堀川に架かる橋のひとつです。江戸時代には三の丸から藩校の学習館に向かう藩士が渡ったという歴史ある橋ですが、期待したほど文献が多くなかったこともあり、新規作成とせずに市堀川の一節とすることにしました(現時点では寄合橋の執筆部分は反映されていない)。私はイベント中にはこれといった編集作業を行っていないのですが、さきほど市堀川など和歌山市中心部の河川の図を作成して記事に挿入しています。

是住さんは和歌山城の石垣について加筆しています。和歌山城を歩いてみると3種類の石垣の違いがはっきりわかるのですが、イベント前には記述されていなかったようです。是住さんは国立国会図書館デジタルコレクションから『紀伊国名所図会』(1812年)の図を挿入する編集も行っています。『紀伊国名所図会』には市堀川を描いた図もあるはず。城や寺社など歴史的な主題を扱う際にはデジタルコレクションが役に立つということがわかりました。

f:id:AyC:20170221230553j:plainf:id:AyC:20170221230506j:plainf:id:AyC:20170221230511j:plain

イベント開始前には主催者の中でも「しほりがわ」と読む方と「いちほりがわ」と読む方がいたこの河川ですが、今回のイベント中には以下のような文章も追加されています。

名前の読み方は「しほりかわ」「しほりがわ」が正式とされるが、市場があった「堀川」という意味で「いちほりかわ」「いちぼりがわ」という名称も使われている。(『城下町和歌山夜ばなし』p. 459)

 

成果物

和歌山城 - Wikipedia(加筆)

f:id:AyC:20170221233238p:plain

市堀川 - Wikipedia(新規作成)

f:id:AyC:20170221233449p:plain

OpenStreetMapより

 

 

知多半島3市町の図書館

2016年11月30日に作成した近江八幡市立図書館 - Wikipedia、12月8日に作成した稲沢市図書館 - Wikipediaを良質な記事に選んでもらった。約2か月ぶりの図書館記事として武豊町立図書館 - Wikipediaおおぶ文化交流の杜図書館 - Wikipediaを作成した。

 

武豊町大府市はどちらも知多半島の東岸にあり、JR武豊線の起点と終点になっている。名古屋市郊外を走りながら武豊線は長らく非電化の単線だったが、2015年に電化された(単線は変わらない)。武豊駅から20kmを経て大府駅に到着した「電車」の一部は、その後東海道線を走って名古屋駅に直通する。

 

武豊町図書

(未訪問)

武豊町は人口4万人強の自治体。武豊町図書館はその外観にインパクトがある。アサリ池という池の上にギリシア建築のような柱を持つ建物が浮かんでいる。

・歴史節にある表は東浦町中央図書館から使いまわした。これではバイト数の水増しと言われても仕方がない。ただ、昭和初期の段階で町立図書館と私立図書館が存在したのは興味深い。海運と陸運の結節点として明治時代から発展していた土地ならではなのかも。

・私立の森田翁頌徳記念図書館は『愛知県下公私立図書館記念写真帖』(1928年刊行)に写真が掲載されている。記事にはまだ反映できていない。この時代の農村部で17,000円の建設費をかけた建物というのが驚き。この私立図書館が後にどうなったのかは定かでない。

・1970年代に建設された中央公民館はため池を埋め立てて建設されたらしい。1980年代に建設された図書館はため池を埋め立てずに建設された。時代の変化。両施設は隣接している。

・利用案内節にある地図は東浦町中央図書館から使いまわした。これではバイト数の水増しと言われても仕方がない。

f:id:AyC:20170213021948j:plain

撮影者 : Opqr

 

おおぶ文化交流の杜図書

(2016年4月・2016年5月・2017年2月訪問)

・2014年開館。複合文化施設の中にある。

・2014年には大府市に新図書館が開館し、2016年にはみよし市に新図書館が開館した。2017年には安城市に新図書館が開館する。東浦町にも興味深い活動を行っている図書館がある。刈谷市は包囲されている。

・「PFI」「ワンフロア型としては愛知県最大の延床面積」「愛知県で初めて電子図書を導入」「自動閉架書庫や自動返却機を導入」「ICタグを導入」「貸出カードの作成制限を撤廃」と、もっと注目されてもいい図書館。図書館流通センターが指定管理者。

・ただし最寄り駅からの距離は2.5kmで徒歩30分、公共交通機関は不便なコミュニティバスのみ。建物は自転車だとつらい上り坂の上にある。そのため中高生は多くなく、車を持っている子ども連れの母親が多い。

・フロアの広さと比べてしまうせいか、地域資料は多くない印象。特に図書館の事業年報は最新版が2008年度版であり、複合施設開館後にも複合施設の事業年報は作成されていない。公式サイトは見づらい。

・天井が高くて書架は低い。ワンフロア型で通路はゆったり。窓は大きい。開放感があって居心地がいいです。

・12月20日から3月19日まで「戦前の本」に関する特集展示を行っている。特集展示では絵葉書の年代特定の仕方などを紹介していた。

・複合施設の利用者は自然に中央部のロビーに集まる。岡崎市立中央図書館のように各エリアが分断されている感じはしない。

・利用案内節にある地図は東浦町中央図書館や武豊町図書館から使いまわした。これではバイト数の水増しと言われても仕方がない。

 

f:id:AyC:20170213022239j:plainf:id:AyC:20170213022240j:plain

f:id:AyC:20170213022243j:plainf:id:AyC:20170213022245j:plain

 

東浦町中央図書

2016年10月には東浦町中央図書館 - Wikipediaを作成している。カンタ家の檀那寺は東浦町緒川にある。どうやら16世紀後半に緒川から現住地に移ったらしい。

 

(2016年6月訪問)

知多半島東部には、北から順に大府市東浦町半田市武豊町がある。東浦町知多半島の一部であり、尾張地方の一部でもあるが、三河地方の刈谷市を核とする定住自立圏の中にある。

・ドーム型の外観も特徴的だが、樹木を模した柱や梁がある内部も特徴的。一般書フロアの床には落葉柄のカーペットが敷かれており、児童書フロアの床には木の実柄のカーペットが敷かれているらしい。訪れた時には気が付かなかった。

・2014年-2015年頃には図書館愛好者の団体「よむらびサポーターズ」が発足。図書館と共同でイベントを企画している。2016年にはまちライブラリー「ぐるぐる図書館」を開始。12月にぎふメディアコスモスで開催された講演会「次世代型図書館 岐阜市図書館の目指すカタチ」では、東浦町中央図書館の方とよむらびサポーターズの方にお会いした。

f:id:AyC:20170213022455j:plainf:id:AyC:20170213022457j:plain