振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

「京都!街歩き!マッピングパーティ 第30回 相国寺」に参加する

(写真)相国寺の法堂。

2022年(令和4年)5月22日、「京都!街歩き!マッピングパーティ 第30回 相国寺」に参加しました。京都市上京区にある相国寺(しょうこくじ、臨済宗相国寺派大本山)の境内をOpenStreetMapに描いていきました。

 

 

まず気になるのは境内にある幅の広い歩道。highway=service(私道)というタグを使ったうえで、場合によってはbicycle=yesなどというタグを追加するようです。

生垣はbarrier=hedge。natural=tree_row(並木)というタグよりかなりレンダリングが細くて薄いので、積極的に使っていきたい。

 

次に気になったのは、建物跡の松林。航空写真では木々で覆われた森のように見えますが、実際には空き地に十数本の松が植わっている程度の空間です。この空間をlanduse=forestで表すのが妥当なのかどうか気になります。

航空写真には写らないものの、この建物跡の空間には石垣があります。石垣はbarrier=retaining_wallで表すようです。

 

境内には何本もの涸れ水路がありました。人工河川はwaterway=ditchで表すらしい。これまでは農地などにある水路もwaterway=streamで描いていましたが、ditchに切り替えます。

 

塀はbarrier=wall。シンプルなタグだしレンダリングも地味ですが役に立つタグだと思いました。

 

砂を基調とする枯山水の庭と、樹木や水の流れを基調とする庭が隣り合わせになっている場所もありました。どちらもleisure=garden(庭園)というタグで表してしまうとしっくりこないのですがやむを得ないのかな。

 

今回のイベントで気になったタグ。

(地図)相国寺の境内南側。©OpenStreetMap contributors