振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

神島を訪れる

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(写真)鳥羽港と神島港を結ぶ鳥羽市営定期船。

 

2019年3月のよく晴れた日、伊勢湾口に浮かぶ神島を訪れました。行政上は三重県鳥羽市に属していますが、愛知県の渥美半島のほうが近い。鳥羽港渥美半島伊良湖岬から定期船が運航されています。

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(地図)神島の位置。©OpenStreetMap contributor。

神島の「大漁座」

旅行先では図書館や映画館について調べます。神島には鳥羽市による図書室もないし、かつて映画館が存在したこともありませんが、1967年の『鳥羽市住居表示案内図』(住宅地図)には「大漁座」という施設が掲載されていました。現在の神島保育所のグランドの位置にあったと思われます。「大漁座」に関する文献情報は乏しいのですが、『三重県史 別編 民俗』によると “舞台” だったそうです。

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(地図)神島における大漁座の位置。地理院地図

神島の写真

鳥羽港-神島港

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 (左・中・右)鳥羽港と神島港を結ぶ鳥羽市営定期船。

 

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(左)近鉄志摩線中之郷駅や旧鳥羽小学校。(右)ミキモト真珠島。 

 

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(写真)鳥羽マリンターミナル。

 

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(左)海上から見た鳥羽市街地。(中)鳥にえさをやりながら航行する観光遊覧船。(右)鳥羽港から見た神島。 中央奥にうっすら見える円錐形の島。

 

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 (写真)最初の寄港地である答志島の和具港。1960年頃の『全国映画館総覧』には答志劇場と答志中央劇場が確認でき、住宅地図で場所も特定できた。

 

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 (写真)近くを通る伊勢湾フェリーにかなり接近した。

 

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(左)神島の遠景。右は神島最高峰の灯明山。(中)神島港。(右)神島桟橋。 

 

神島の島内

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(左) 神島定期船待合所。(中)潮騒公園の「三島文学潮騒の地」。定期船待合所の前にある広場。(右)神島総合開発センター。市役所支所兼公民館的な公共施設。

 

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(左)神島郵便局。(中)中部電力の神島発電所。集落内にある火力発電所。(右)神島保育所。グランドの位置に舞台「大漁座」があったと思われる。

 

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(左)桂光院。島内唯一の寺院。(中・右)八代神社。島内唯一の神社。

 

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 (左)「田村元先生之像」。衆議院議員の田村元は神島漁港を整備した偉人。(右)「天野兵太郎氏彰徳碑」。天野兵太郎は八代神社を整備した人物。

 

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 (左)時計台。かつては島内唯一の時計だったとか。(右)洗濯場。近くの寺田さんちには『潮騒』執筆時に三島由紀夫が滞在した。いくら人気作家でも新婚1か月の夫婦の家に押し掛けるのはどうかと思う。

 

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 (左・右)高台から見た神島の街並み。細い路地が無数に走っている。

 

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(左)集落から灯台に至る近畿自然歩道。舗装路。(右)伊良湖水道と伊良湖岬。ひっきりなしに船が通航する。(右)神島灯台。 「日本の灯台50選」。

 

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(左)灯台から監的哨跡に至る近畿自然歩道。未舗装路で階段が多い。(中・右)監的哨跡。2階や屋上にも上れる。『潮騒』のクライマックスに登場。

 

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 (左)神島南端の弁天山。遊歩道はないみたい。(中)弁天山と古里の浜と八畳ヶ岩。まじかに見るとでかい。(右)古里の浜と八畳ヶ岩。

 

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 (左)カルスト地形。海の青さとの対比で爽やか。(中)鳥羽市立神島小中学校とカルスト地形。(右)神島小中学校。2017年に新校舎が完成。集落と現行の小中学校の間には「神島中学校跡」がある。

 

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 (左)鏡石。集落から遠いほうの水源池近く。かつては鏡代わりに使ったというけれど、とてもそんな風には見えない。(右)かつて島内に2か所しかなかった水源池の片方。集落に近いほうの水源池と比べると大きい。

 

神島のねこ

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(左・中・右)神島のねこ。島内をぐるぐる回ったけど1匹しか見かけなかった。何を食べてたんだろ。

 

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