振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

シネ・エスパニョーラ2017

3月25日からシネマート新宿とシネマート心斎橋でスペイン映画5本の特集上映「シネ・エスパニョーラ」が開催されています。ウィキペディアタウンin東久留米の前日には、シネマート新宿で『クリミナル・プラン 完全なる強奪計画』と『クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的』を観賞しました。

 

「シネ・エスパニョーラ」で上映中の5作品

『ザ・レイジ 果てしなき怒り』監督:キケ・マイーリョ

『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』監督:オリオル・パウロ

『クリミナル・プラン 完全なる強奪計画』監督:イニャキ・ドロンソロ

『クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的』監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア

『キリング・ファミリー 殺しあう一家』監督:アドリアン・カエターノ

 

この5本の中だけでも、マリオ・カサス - Wikipediaは3本、ルイス・トサール - Wikipediaは2本に出ています。シネコンではなかなかお目にかかれませんが、特集上映/映画祭上映やDVDでの鑑賞を含めれば、彼らはいまいちばんよく見るスペイン人俳優かもしれない。

 

『クリミナル・プラン』は2時間前にチケットを買って残り12席でした。実は現地での公開日は4月末であり、日本公開は現地よりも1か月以上早い。作品中ではマドリードが舞台となっていますが、バスク州ビルバオの中心市街地でロケが行われています。

監督のイニャキ・ドロンソロもバスク州ビトリア=ガステイス出身。金庫破りに扮した潜入捜査官が、犯人グループを一網打尽にしたのになぜか銀行強盗を続行する、というストーリー。副題やあらすじが面白そうだったので期待していた下が、やや拍子抜け。ヒロインのアルバ・ガローチャはモデル出身。

 

『クローズド・バル』はベルリン国際映画祭のコンペ外で上映された。スペイン公開は日本公開の前日、実質的には同日公開。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督は日本にもファンが多く、この日も4時間前にチケット買ったのに残り8席でした。この監督らしい悪趣味なコメディで、バルに取り残された8人の客がばったばったと死んでいく。

ヒロインはブランカスアレス。『クリミナル・プラン』よりも娯楽要素・お色気要素が強く、胸の大きさを強調するシーンもあります。スアレスは正統派の美人ですが、物語後半にはオリーブオイルを塗りたくった下着姿で下水道内を逃げ回ります。

 

www.albatros-film.com