2014年
ウィキペディアの「Asturio Cantabrio」というアカウントは2014年4月に活動を開始しています。2014年は主にバスク地方に関する記事を作成し、2014年12月には「バスク地方 - Wikipedia」が、2015年1月には「バスク州 - Wikipedia」をWikipedia:良質な記事 - Wikipediaに選んでもらいました。「ゲルニカ爆撃 - Wikipedia」「ゲルニカ (絵画) - Wikipedia」「バスク・ナショナリズム - Wikipedia」も良質な記事に選んでもらっています。バスク地方の認知度向上、特に「バスク地方」と「バスク州」の2記事の良質な記事化を目的として活動を開始したアカウントであるため、最初の1年でひとまず目的を達成したことになります。2014年にメインページに掲載された回数は新着記事と強化記事を合わせて26回(2週間に1記事)。
私の名刺に入っているこの地図は「バスク地方」です。
2015年
2015年には「カタルーニャ地方」(とスペイン全土)に手を広げました。日本語版スペイン分野の賑わいを演出するために、この年はメインページの掲載回数を増やすことと試みました。2015年にメインページに掲載された回数は新着記事と強化記事を合わせて100回、1週間に2記事のペースでメインページに掲載されました。特にスペインの自治体記事を重視し、サイドプロジェクトとしてワインの記事を強化。「スペインワイン - Wikipedia」を手始めとして、「カリフォルニアワイン - Wikipedia」や「オーストラリアワイン - Wikipedia」など各地域のワイン記事を作成しています。
ロバはカタルーニャ地方の象徴的存在の動物。
2016年
さてこの間、2014年末からはオープンデータ京都実践会のイベントに何度か参加しています。ウィキペディアタウンは図書館の方の協力が不可欠なイベントだと考えています。今でこそ図書館の方が興味を持ってくれているとはいえ、単なるブームで終わってしまうことを危惧していました。
私は人前でしゃべったりファシリテートするのが得意な性格ではありませんが、ウィキペディアンとして何ができるだろうと考えた結果、図書館そのものの記事を書くことがイベントの援護射撃になるのではないかと考えました。そこで2016年は「スペイン」関連の記事の底上げを図りながらも、「図書館」という分野を開拓。「伊那市立図書館 - Wikipedia」や「田原市図書館 - Wikipedia」など、11記事を良質な記事に送り込みました。
図書館記事を書く狙い
「地方病 (日本住血吸虫症) - Wikipedia」や「日立鉱山 - Wikipedia」と比べると明確ですが、私が書く図書館記事の内容はひどくつまらないです。過去形を連発させる歴史部分は読むに堪えないかもしれません。それでも「伊那市立図書館」が良質な記事に選ばれているのは、伊那市立図書館の歴史や活動の興味深さに加えて、出典の明記など形式的な部分には手を抜いていないからだと思っています。
図書館員であれば「伊那市立図書館」に書かれている内容を隅から隅まで理解できるはずです。ざっと読んだだけで文章のアラが見えてくるかもしれません。図書館の方がそこまで読んでくれたらこちらの思い通りです。節構成、画像や図表の使い方、出典の書き方など、この記事にはちょっとだけ出来の良いウィキペディアの記事を書くのに必要な要素を詰め込んであります。
2016年春から夏にかけては自分が参加したウィキペディアタウンの開催地の図書館を書きました。「伊那市立図書館」に加えて、「瀬戸内市立図書館 - Wikipedia」や「田原市図書館」などです。夏から秋にかけては中部地方の各県に見本となりうる記事をばらまきました。「みんなの森 ぎふメディアコスモス - Wikipedia」「静岡市立御幸町図書館 - Wikipedia」「越前市立図書館 - Wikipedia」「金沢海みらい図書館 - Wikipedia」、「TOYAMAキラリ - Wikipedia」などです。
また同時に、愛知県内にウィキペディアタウンが広まってほしいという期待も込めて、大規模館の内容を充実させました。「一宮市立図書館 - Wikipedia」「岡崎市立中央図書館 - Wikipedia」「安城市図書館 - Wikipedia」など。2016年度を通じて図書館記事はウィキペディア日本語版内でちょっとしたブームとなり、月間記事賞や良質な記事選考に頻繁に登場するために疎ましく思う方もいるくらいです。
2016年の春ごろには、瀬戸内市や伊那市でのイベント時に図書館記事を作成すると宣言してから書きました。夏から秋に安城市や岐阜市の図書館記事を作成すると、こちらから言わずとも記事を作成したことに気付いてくれる方が現れるようになりました。大きな変化です。
2016年夏には図書館の方で既存の図書館記事を充実させる方が現れました。秋には図書館の方で月間新記事賞/良質な記事レベルの記事を書く方が現れました。冬には図書館記事をテーマとするイベントを計画する方まで現れました。これらの方に「伊那市立図書館」ほかの図書館記事の存在がちょっとでも影響していたらうれしい。
安城市中央図書館。今年9月には新館で図書館総合展フォーラムを開催。
ウィキペディアタウンサミット 2017 京都
この3月5日には「ウィキペディアタウンサミット 2017 京都」が開催されますが、ちょっとした用事が入ってしまったため参加できません。私が参加したことのあるウィキペディアタウン系イベントは京都×3、Wikipedia ARTS×4、精華町、高遠×2、瀬戸内、博物館をひらく、ウィキペディア街道、豊橋/田原×3、東久留米、富山、掛川だけであり、これ以外の地域、特に大学の授業とウィキペディアを絡めた地域の発表を聞いてみたかったです。