マヨルカ島の鉄道網について調べている。1960-70年代以前のマヨルカ島には、「鉄道網」といえるほど路線が張り巡らされていた。
黒色は運行中の路線。赤色は廃線。
運行中の路線
・今日のマヨルカ島には、州営のマヨルカ鉄道、民営のソーリェル鉄道という2事業者がある。
・インターアーバンのマヨルカ鉄道は、パルマ=インカ間が1号線(本線)、インカ=マナコール間が2号線、インカ=サ・ポブラ間が3号線。2号線と3号線は、高度成長時代に廃線となったが21世紀に復活した路線。アルターとサ・ポブラからは延伸計画もあり。1号線は30分間隔、2号線と3号線は1時間間隔。スペインにしては実用的な運行間隔。
・観光鉄道として、パルマとソーリェルを結ぶソーリェル鉄道線がある。さらにソーリェル鉄道は、ソーリェルとポルト・ソーリェルを結ぶソーリェル路面電車も運航している。
・マヨルカ鉄道は地下鉄とも運行している。パルマとマラチを結ぶ1号線、パルマと州立大学を結ぶ2号線がある。地中海の島嶼にある地下鉄は、シチリア島のカターニア・メトロとパルマ・メトロの2つだけ。カナリア諸島には地下鉄がないので、スペインの島嶼ではここだけ。地下鉄1号線は20分間隔、地下鉄2号線は15-30分間隔。
・廃線として、サンタニー線、ファラニチュ線、アルター線のインターアーバン3路線と、路面電車形態のアラオー鉄道がある。これらは運行再開の見込みはなさそう。廃線の路線長や、廃線も含めた島内の路線網などはググっても出てこない。