金沢海みらい図書館 - Wikipedia ウィキペディアの記事
TOYAMAキラリ - Wikipedia ウィキペディアの記事
Category:Toyama KIRARI - Wikimedia Commons : Wikimedia Commonsにアップした画像
7月最終週末には金沢の金沢海みらい図書館、富山のTOYAMAキラリやとやま駅南図書館・こども図書館、高岡の高岡市立図書館に行きました。目当てはTOYAMAキラリ。日没時(18時頃)、夜間(21時頃)、午前中(10時頃)と異なる時間の建物を写真に収め、斜めの吹き抜けや多用されたルーバーが特徴的な内装とともにWikimedia Commonsにアップロードしています。
5階のカウンター前。図書館らしくないのがいい。
Wikipediaを読んでみる
ここでウィキペディアの【TOYAMAキラリ】の記事を見てみます(最新版 : 2016年7月30日)。
2015年9月12日にShocoret4212さんによって作成されました。9月20日にはウィキペディアタウンin富山で題材となり、その後も様々な方が修正を施しています。初版から10,000バイトのボリュームがある記事は少ないですし、ウィキペディアタウン時には初版にはなかった画像が追加されています。緩やかに成長しているいい記事ですが、改善点をひねり出してみます。
2015年9月12日に投稿されたTOYAMAキラリの初版。まだ画像がない。
・「概要」節にはこの施設の特色が簡潔に記されていますが、Wikipedia:スタイルマニュアルを読むに「概要」という節の使い方が好ましくないように思えます。
・「沿革」節にはこの施設の歴史が箇条書きで記されていますが、これだけの大型施設であれば文章で書きたいところです。
・「施設」節には各フロアの使い方が書かれていますが、まとまりに欠けているように思えます。富山市のガラスに関する取り組みの歴史は「富山市ガラス美術館」内で説明するか、新たに単独記事(「ガラスの街とやま」)を作成してしまったほうがよさそうです。
・「周辺施設」節では近隣の主要施設が列挙されていますが、観光案内的ではないでしょうか。「総曲輪」という記事などで説明すべきことに思えます。
・「アクセス」節のぐるっとBUSの記述はこの記事の中ですべきではないことに思えます。
・「参考文献」節には参考文献として図書館とガラス美術館のリーフレットが記されています。しかし新聞などでは開館前から活発に報じられていますし、開館以後には建築系雑誌や図書館系雑誌に特集記事が掲載されています。
・Wikipedia:スタイルマニュアルを読むに、この記事に「関連項目」節は必要なさそうです。
これまでこの記事を編集してくださった方には敬意を表したいのですが、今回は全面改稿を行うことにしました。
文章を加筆する
【ぎふメディアコスモス】・【金沢海みらい図書館】・【TOYAMAキラリ】の3館はいずれも著名な建築家が設計を手掛け、その建築が高く評価された図書館です。建築系雑誌の記事を土台として、図書館系雑誌の記事を加え、中日新聞や北日本新聞などの新聞記事で補強しつつ、これらの館に言及しているウェブサイトを検索する、という方法を取りました。
金沢と富山に行く前に、愛知県図書館でこの3館の文献を同時に集めました。『新建築』、『近代建築』、『建築技術』、『日経アーキテクチュア』にはいずれも3館の特集記事が掲載されていました。さらに、【ぎふメディアコスモス】は『日経コンストラクション』にも、【TOYAMAキラリ】は『再開発コーディネーター』にも、【金沢海みらい図書館】は『日経ビジネス』にも記事が掲載されていました。
この3館はいずれも開館時期が新しいため、書籍や事業年報から有用な情報を得ることは期待できません。そのため、文章に占める新聞記事の比率が高くなりました。全国紙では聞蔵で引っかかった情報を参考にし、岐阜県/富山県/石川県の地方紙も検索の対象としました。
岐阜県には岐阜新聞がありますが、やはりこの地域の有力紙は中日新聞です。そもそも【ぎふメディアコスモス】の中には、自館に言及した新聞記事のスクラップブックがありました。
高岡市立図書館では北日本新聞のオンラインデータベースがありました。【TOYAMAキラリ】に言及している新聞記事はひととおり閲覧しています。
石川県の地方紙は北國新聞です。金沢市立玉川図書館では北國新聞のデータベースを使用できるようですが、【金沢市海みらい図書館】では使用できないそうです。
画像を組み込む
この記事に使える画像がないかWikimedia Commonsで探してみました。1936年と1938年の富山宮市大丸(後の富山大和)の写真があり、いずれも赤座さんという方が著作権切れの書籍をスキャンしてアップされています。赤座さんがアップされる画像はいずれも貴重な写真で、今回は1936年の富山宮市大丸の写真を記事に使用することにしました。
2015年まで使用されていた富山市立図書館旧館の画像も加えました。建築年代の古さが一目でわかります。また、TOYAMAキラリを設計した隈研吾の画像も加えました。
「建築」節と「特色」節には画像を13枚も盛り込みました。内部全体の雰囲気を表す画像を多用しつつ、南側外壁の画像、カフェの画像、富山第一銀行部分の画像など、複合施設のいろいろな部分を紹介することを心掛けています。
(1枚目)1938年の富山宮市大丸と西町交差点。場所の歴史性を示す。原典 : 『富山市史』。
(2枚目)隈研吾。建築物の記事なのだから設計者の写真も。撮影 :Strelka Institute for Media, Architecture and Design。
(3枚目)カフェスペース。客がいなかったので店内を撮影させてもらうべきだった。
(4枚目)南側壁面。壁面緑化とソーラーパネルが設置されている。
地図・表を組み込む
富山市街地におけるTOYAMAキラリの地図も加えました。ただしOpenStreetMapに文字を乗せただけ。画像を作りこみたい時にはIllustratorを使いますが、今回はペイントで簡単に作成しました。
ワンフロアに図書館とガラス美術館が同居していること、フロアの中央部に吹き抜けがあることが大きな特徴であるため、「特色」節にはフロアマップを作成しました。7階以上にはセットバックが施されているため、実際には吹き抜け最上部はトップライトとなっています。不完全なフロアマップになってしまっています。
写真だけでは斜めの吹き抜けを直感的に理解できません。建築系雑誌には斜めの吹き抜けを真上から見たときの模式図が紹介されていたため、今後、模式図を記事中に取り込もうと思っています。
(1枚目)富山市の中心市街地。富山市立図書館旧館、富山第一銀行旧本店、TOYAMAキラリの位置関係。
(2枚目)簡易版フロアマップ。この施設の特徴を表す。