「陸前高田市立図書館 - Wikipedia」を作成した。
図書館関係雑誌にはよく「陸前高田市」という自治体が登場する。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた自治体で、2012年からはログハウスの仮設館で図書館業務を行っている。
3月21日に「博物館をひらく 東京工業大学博物館編」が開催されたときにも、講演の中で「陸前高田市立図書館」というワードが出てきた。イベント中につぶやいた。(東工大公式サイトの開催報告の中に「AyC」という文字列がみえる...)
ウキペヂアに男木島図書館を作成してから、陸前高田市立図書館作りたいと漠然と思ってます。誰か代わりに作ってくれないかな #OpenGLAM
— Asturio (@Asturio_t) 2016年3月21日
その時には自分で作成しようとは思っていなかったけど、「瀬戸内市立図書館」と「伊那市立図書館」の文献を探すついでに陸前高田市立図書館の文献やニュース記事も気にしてみたところ、ウィキペディアに記事があるべき図書館であることがわかった。
・ネット情報(カレント・アウェアネスやハフィントン・ポスト)
・図書館関係雑誌(『図書館雑誌』や『みんなの図書館』)
・図書館刊行物(『陸前高田市立図書館独立館20周年記念誌』、『いわての図書館』)
・自治体史(『陸前高田市史』)
まずはネット情報で震災後の取組みについてイメージを膨らませ、図書館関係雑誌で時系列に沿ってまとめた。その後陸前高田市立図書館に図書の貸出を依頼し、岩手県立図書館に図書の複写を依頼した。震災後の文章は主にネット情報と雑誌論文で、震災前の文章は主に図書館刊行物と自治体史で構成している。
2015年4月にさかおりさんが撮られていた巨大ベルトコンベアの画像はもちろん使った。肝心の図書館の画像がなかったが、Facebookで協力を求めたところ、くさかさんを含む3人の方から情報を得ることができた。アカデミック・リソース・ガイドの岡本真さんがCC BY-SAライセンスの画像を提供してくださった。(記事中で使用している岡本さんの画像は、もともとAll rights reservedだったものをCC BY-SAにしてもらった)
「バスク州」や「カタルーニャ州」という記事は、基本的にはひとりで書いた。良質な記事にも選んでもらったし、そこそこまとまった記事にはなっていると思う。とはいえ、これらの記事はひねりがなくつまらない記事であるし、誰かにがっつり手を加えてほしいと思っている。
さかおりさんは「(地方病は)ひとりで書いた記事ではない」とおっしゃっていた。2015年11月に「ナバラ州」を査読依頼にかけた時に大きなヒントを得た。WushiさんやYapparinaさんからは私が思いつかないアドバイスをもらった。他者の意見を取り入れて、他者に頼ったほうがずっといい記事になる。