振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

第18回図書館総合展を振り返る

先週木曜日、11月10日の午後にはパシフィコ横浜で開催された図書館総合展(3日目)を訪れた。午前中には大和市文化創造拠点と海老名市立図書館を訪れている。

(前回からの続き。記録メイン)

 

図書館総合展

猪谷千香さんのトークセッションに合わせて図書館総合展の会場に入った。会場入口では偶然にもオープンデータ京都実践会の青木和人さんにお会いする。この会場には知り合いがほとんどいないと思っていた。入口で知り合いに会ったことで心が落ち着く。

 

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猪谷さんのセッション

猪谷さんのことは写真や執筆記事でしか知らなかった。新聞記者という経歴、キリッとした顔写真から、硬派でやり手のジャーナリストというイメージを抱いていた。実際にはとても親しみやすい。物語性あるオガールプロジェクトは日本中に知られてほしい。猪谷さんの著書『町の未来をこの手でつくる』を購入し、猪谷さんにサインではなくスタンプを押してもらう。

来年6月には愛知県安城市に新図書館が完成することから、今年12月4日には安城市で猪谷さんの講演会「つながる図書館・最前線!」が開催される。猪谷さんと安城市長との対談もあるそうだが、図書館長ではなく市長が出てくるのか。総合展の翌日11月11日に電話で申込をした時には、定員80人に対して12番目の申込者だった。少ない。なお、「安城市図書館」の記事はWikipediaに作成済み。現行館内部の写真はもう撮ってある。

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会場の奥や左側に並んでいるブースを見学する。ポスター展示は大学生の展示を中心に見たが、その中でも岡野先生の皇學館大学ふみくら倶楽部の展示に心惹かれた。今年度で卒業される部長さんに活動内容を説明してもらい、手作りの伊勢うどん用割り箸をもらう。グッズのプレゼントって重要ですね。やはり9/17のウィキペディアタウンin伊勢では伊勢まで押しかけるべきだったと、ちょっと後悔する。有隣堂ブースでは図書館総合展オリジナルのトートバッグを購入した。

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額賀さんのセッション

会場内をうろうろした後にARGブースに戻り、ARGと額賀順子さんのトークセッションを途中から聞く。額賀さんの男木島図書館の開館日は今年2月14日。離島での図書館活動という内容に興味を持ち、Wikipediaには開館2日前に記事を作成し、思惑通りに開館日の23時頃からメインページに掲載されている。男木島図書館には一度メールした。

額賀さんのセッションでは額賀さんに加え、ARG勢7人、司会の仲俣暁生さんの計9人が語り手だったが、聴衆は私と鶴舞中央図書館の齋藤森都さんの2人だけという時間があった。斎藤さんと私はどちらも愛知県に住んでいるが、初めてお会いしたのが京都のイベントだった。

聴衆が少なかった分、和やかな感じでセッションが進む。ARGの李さん、下吹越さん、岡崎さんの名前を覚えた。鎌倉幸子さんには活動のことで聞きたいことがあったが挨拶するのを忘れた。陸前高田市図書館の物語性は本にはならないだろうか。野原海明さんには東工大博物館「博物館をひらく」の懇親会でお会いした。髪は思ったほど爆発していない。

 

セッション終了後には岡本真さんに声をかける。あんな所やこんな所でもウィキペディアタウンが開催されるかもしれないという話を聞き、京都でこんなイベントを計画しているとか、そのイベントを使ってこんなことしたいという話を聞く。岡本さんやARGは面白い。

今年は瀬戸内国際芸術祭があったというのに、男木島図書館にはまだ行けていない。愛知に引っ越したことで遠くなってしまった。Wikipedia用に外観の写真を1枚ほしかったのだが、額賀さんに挨拶するのを忘れる。文科省なんとか総括官の神代さんが歩いていた。

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左はセッションの合間に1枚。みんな笑顔。右はLRG別冊vol.3を使った説明。

 

藤井さんに会う

そろそろ帰ろうかと思っていたところで、東久留米市図書館の藤井慶子さんにお会いする。東久留米市図書館の司書組合はARGブースの近くにポスターを出展していた。藤井さんがWikipediaに作成した大作「武蔵野市図書館」は、12月上旬に月間新記事賞選考にかけられるので期待。

この日の15時過ぎにはSaveMLAKの高久雅生さんから、高久さんのことを知らないふりしてクリアファイルを購入していた(一番やっちゃだめなやつだ)。藤井さんに引率されて挨拶し、今度はきちんと名刺をお渡しする。「地図と測量の科学館」に行ったり筑波大学の構内に入ってみたことがある。つくばや水戸で継続的に開催されているウィキペディアタウンにも行ってみたい。

藤井さんに皇學館大学の岡野先生に挨拶していないと言ったら、全国学生協働サミットが終わったばかりの岡野先生と引き合わせてくださった。いろんな所で岡野先生の名前を目にし、Facebookではウィキペディアタウンin伊勢より前に友達申請させてもらっていたが、本人には初めてお会いした。ふみくら倶楽部の坪井さんには2本目の割り箸をもらった。この割り箸は保存用にする。

 

 

図書館総合展を振り返る

そもそも今回の図書館総合展には行く予定ではなかった。図書館関係者ではない自分には場違いのイベントだと思っていたし、知り合いが少ないので得られるものも少ないだろうと思っていた。

2日目にはLibrary of the Year2016があり、8月に訪れた伊丹市図書館と猪谷さんの著書で読んでいた紫波町図書館がノミネートされていたため、その結果は気になっていた。Facebookは1日目や2日目の様子の情報であふれ、たまらず3日目に参戦してしまった。

 

2014年12月からオープンデータ京都実践会の活動に参加していたが、2016年1月まで趣味用の名刺は作っていなかったし、Facebooktwitterもやっていなかった。この1年でオープンデータ/図書館関係の面白い方たちに何人もお会いした。外に出ていくことの重要性を感じる一年だった。

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収穫(一部)。