振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

近江八幡市立図書館に行く

近江八幡漫遊マップづくり - 第2回諸国・浪漫マッピングパーティー | OpenStreetMap Japan

近江八幡漫遊マップづくり(第2回諸国・浪漫マッピングパーティー)

 

本日10/29(土)には滋賀県近江八幡市マッピングパーティが行われました。私はこのマッピングパーティに参加していないのですが、ちょっと前には近江八幡市近江八幡図書館に行きました。

 

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近江八幡市図書館は、近江八幡図書館と安土図書館の2館で構成されています。八幡山城がある鶴翼山の麓、八幡堀を越えたところに近江八幡市図書館があります。背後には山が迫っており、地場産業の八幡瓦を使用した大屋根が街並みとの一体感を出しています。

この写真は電線が写らない構図で撮ったもの。全体を写そうとするとどうしても電線が入ってしまうのです。

 

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話が脱線しますが、左は2009年12月にXjm91587さんが撮ったくわなメディアライブ。右は2016年6月にAsturio Cantabrioが撮ったくわなメディアライブ。電線があるとないとでは建物の雰囲気ががらっと変わります。近江八幡市図書館でも、重伝建地区のように電線の地中化に期待したいところです。

 

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 近江八幡図書館に入ると、樹齢約1000年という栃の木が出迎えてくれました。梁や方杖柱、書架などからも温かみを感じます。

 

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特集展示の多彩さと質の高さには目を見張りました。左の写真は「笑える本www」「読み比べ 本で味わうあの原作」、中央の写真は「秋に楽しむ近江が舞台の物語」、右の写真は「書評に載った本」です。

 

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最奥部には「あきんどの里資料室」という名前が付いた地域資料コーナーがあります。ざっと眺めただけでも、この図書館が地域資料を重視していることがよくわかりました。

 

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写真は初代の建物。Mobnobokaさん撮影。天保11年(1840年)完成という歴史ある日本家屋で、現在では近江八幡市図書館の一部となっています。

この図書館の運営形態は1935年町立→1940年私立→1975年教育会立→1983年市立と目まぐるしく変わっているのですが、建物は1997年竣工の現行館でまだ2代目であり、初代は1935年から1997年まで62年間も使われたようです。

運営者が何度も変わる複雑な経緯を持っており、なにしろ開館から80年も経つ歴史ある図書館なのに、事業年報には図書館の沿革について一切記述がありません。

建物がまだ2代目であることも、いくつもの文献や写真を照らし合わせないとわかりませんでした。地域資料に力を入れている図書館ですので、自館の歴史についても積極的に発信してほしいと思いました。