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振り返ればロバがいる

Wikipediaの「利用者:Asturio Cantabrio」によるブログです。ロバです。

『困ったときには図書館へ』 第1回「りぶらの未来」

28日の土曜日は「りぶら」(岡崎市図書館交流プラザ)で開催された連続講座『困ったときには図書館へ』 第1回「りぶらの未来」に参加。この週末の岡崎市内ではあちこちの小学校で運動会が行われていたらしく、少なくとも3か所で運動会を見かけました。

「りぶら」は小学校や郵便局の跡地にあります。岡崎城から近く、中心街からも近いのですが、図書館に近づいているという感触がないまま、目の前に大きな施設が現れます。まだ町に馴染んでいないという印象を受けます。施設は大型駐車場や高層マンションに囲まれていて、内部とは違って施設の外は閑散としています。

13:00頃に「りぶら」に到着し、館内を徘徊します。1階には「岡崎むかし館」という展示施設がありましたが、ひとけがない。2階には「内田修ジャズコ レクション展示室」があります。館内のさまざまな場所に椅子が置かれていますが、その大半は高校生によって占められていました。

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13:30にシンポジウムが始まります。292人収容のホールですが、参加者は35人程度でしょうか。40代から60代がほとんどのようで、男性が8割くらい。図書館の利用者の比率やりぶらサポータークラブのメンバーの比率ともかなり異なるのではないかと思います。

最初の1時間は神代浩さん(文部科学省元社会教育課長)の講演、次の1時間が岡本真さん(アカデミック・リソース・ガイド代表)の講演、最後の1時間は2人のゲストにりぶらサポータークラブ副代表の戸松恵美さんを交えての鼎談です。

 

神代さんは2000年以降の図書館界の現状を振り返った後に、2009年から社会教育課長として何を行ってきたのかを話されました。指定管理者比率や専任職員比率の話、1館当たりの資料費の話。ライブラリアンはいまさら聞くまでもないことでしょうが、私には新鮮でした。

図書館の課題解決はライブラリアンだけが決めるのではなく、政治(政策)が絡んでくるという話の後に、「困ったときに図書館に行かせるにはどうしたらよいか」という疑問を投げかけます。6回シリーズの連続講座第1回ということで、マクロな視点から「りぶら」の未来について問題提起されたところで神代さんの話が終わりました。

 

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岡本さんは「コワーキングスペース」と「ファブラボ」が今後の図書館の鍵になるという話が中心でした。ファブラボについてはうまく想像できませんでしたが、図書館が本来持っているコワーキングスペースとしての機能を再認識(?)するという発想は思いもよりませんでした。

岡本さんはしきりに「りぶら」を褒めます。『りぶら』は視察数が多く経済効果があり、岡崎市民が思っている以上に全国に知られているのだそう。TOYAMAキラリ(富山市立図書館)、ぎふメディアコスモス(岐阜市立図書館)、りぶら(岡崎市立図書館)など、複合施設に入居する図書館は施設名から「図書館」を取り除いたほうがよいという話も。

 

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懇親会があるということで飛び入り参加。施設内でビアバッシュ形式で行うのかも思っていたら、約5km離れた私設図書館「かば山文庫」まで移動、りぶらサポータークラブ副代表の戸松さんの手料理を食べながら15人くらいでわいわい話し合うものでした。

講演のゲストである神代浩さんとはもちろん初対面なのですが、ウィキペディアン名刺を渡したら「なぜバスクのことを書くのか」という鋭い指摘を受けてしどろもどろに。文部科学省科学技術・学術総括官兼政策課長という恐れ多そうな肩書ながら、とても気さくな方でした。

岡本さんは横浜から豊明市立図書館・知立市立図書館を経由して「りぶら」まで来て、岡山経由で隠岐まで行くのだそうです。なんともすごい方です。