振り返ればロバがいる

Wikipediaの利用者であるAsturio Cantabrioによるブログです。「かんた」「ロバの人」などとも呼ばれます。愛知県在住。東京ウィキメディアン会所属。ウィキペディアタウンの参加記録、図書館の訪問記録、映画館跡地の探索記録などが中心です。文章・写真ともに注記がない限りはクリエイティブ・コモンズ ライセンス(CC BY-SA 4.0)で提供しています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

東海市立横須賀図書館を訪れる

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(写真)街角サロンから図書館入口を見る。

 

2019年1月4日、愛知県東海市東海市立横須賀図書館が開館したので、開館当日の9時の開館に合わせて訪れました。東海市では中央図書館に次いで2番目の図書館。愛知県では2019年に開館する唯一の図書館だと思われます。

横須賀図書館/東海市

 

1. 東海市を訪れる

愛知県東海市名古屋市の南側に隣接する自治体。1960年代には臨海部に鉄鋼業企業(新日鉄住金名古屋製鉄所、大同特殊鋼知多工場など)を誘致して発展し、1960年代の10年間で人口が約35,000人から約85,000人に急増しています。1969年の市制施行後も人口は増え続けており、現在は知多半島5市5町の中で半田市に次ぐ約11万人となっています。

人口が9万人を超えていた1977年、前身自治体も含めて初の図書館である東海市立中央図書館 - Wikipediaが開館。東海市役所と同じく大池公園の脇にあり、2階からは公園の木々が見える図書館です。とはいえ2019年で開館43年目。愛知県の自治体の中央館としては、蒲郡市立図書館(1969年竣工)、常滑市立図書館(1970年)、瀬戸市立図書館(1970年)、江南市立図書館(1976年)についで古いと思われます。

開館20年目頃からは、つまりこの20年間は貸出冊数がほぼ横ばいであり、建物の古さが貸出冊数の伸びを阻害しているのは間違いないでしょう。中央館の建て替えを視野に入れるべき時期の分館開館ということになります。今後の中央図書館については2017年3月に策定された「東海市公共施設等総合管理計画」でわずかに触れられていますが、当面は建て替えや大規模改修などを行わないようです。

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東海市名鉄常滑線尾張横須賀駅前のJAあいち知多横須賀支店ビルを取得。この建物を「まなぶん横須賀」と名付け、1階と4階を東海市立横須賀図書館、2階を不登校支援施設のほっと東海、3階を東海市教員研修センターとしました。教員研修センターは図書館に先行して2018年11月から業務を開始しており、東海市立横須賀図書館は2か月遅れで開館しています。

私が横須賀図書館が開館することを知ったのは2018年8月ですが、それからこの2019年1月の開館直前まで、ウェブ上で横須賀図書館の開館を示す手がかりは東海市立中央図書館公式サイト上の1ページだけ。開館後の現在でも"まなぶん横須賀" というキーワードでの完全一致検索の結果は8件(2019年1月7日時点)であり、横須賀図書館が開館することについての周知が不足しているのではないかという気がします。

 

2. 東海市立横須賀図書館を訪れる

「まなぶん横須賀」は尾張横須賀駅に隣接しており、特急停車駅である尾張横須賀駅の利用者にとってはとても便利だと思われます。また、駅前型図書館でありながら55台分の駐車場があるらしく、これは中央図書館の60台分とほぼ同じです。

「まなぶん横須賀」の入口を入ると右手が街角サロンであり、左手が横須賀図書館です。街角サロンは図書館公式サイトで "地域の方の交流の場として利用できる、ガラス張りの開放的な雰囲気のスペース" と紹介されていますが、単なる飲食スペースとして使われそうです。
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 (左)尾張横須賀駅と「まなぶん横須賀」。(中)1月4日9時の開館を待つ利用者。(右)屋外から見た街角サロン。

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 (左)図書館入口手前の街角サロン。(右)図書館入口付近。

 

いわゆる郷土資料コーナーである「東海市のコーナー」は、細井平洲 - Wikipedia(現東海市域出身の儒学者)関連本、中村文則 - Wikipedia東海市出身の小説家)の著書、『東海市史』、その他、の4コーナー。

中央図書館と比べると別置された目的別のコーナーが多く、カウンター脇のいきいき元気コーナー、一般書エリアのビジネスコーナー、ICTコーナー、語学コーナーなどがあります。いきいき元気コーナーは名前からすると年配者向けのコーナーにも思えますが、健康・福祉などの本に加えてウォーキングやトレッキング、旅行ガイドや料理本までさまざまでした。

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 (左)閲覧席。図書館でこういう形の閲覧席は初めて見た。(右)蔵書検索機とインターネット用パソコン。

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 (左)東海市のコーナー。(右)新着図書。

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 (左)雑誌。(中)いきいき元気コーナー。(右)語学コーナー。

 

横須賀図書館の収蔵能力は4万冊、現在の蔵書数は2万2000冊とのことで、蔵書数自体は他自治体の公民館図書室と同程度です。ただ図書は総じて新しく、購入年が表示されたラベルを見ると2018年度と2019年度購入分で6割以上ある印象です。例えば「230」(ヨ-ロッパ史、西洋史)は全31冊中28冊が2019年度購入分でした。

児童書には分類に合わせたシールが貼られており、書架の上部には「ハイ(社会に関する本)」「ギン(言葉に関する本)」などとシールの色の説明が書かれているのですが、「ハイ=灰」「ギン=銀」であることに気づくまでに時間がかかりました。これで分類を覚えてもらえるのかな。

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 (写真)一般書。

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 (左)絵本。(中)児童書。(右)読み聞かせコーナー。

 

2階と3階は他組織ですが、4階の閲覧学習コーナーも横須賀図書館という位置づけになっており、1人用机と4人掛け机が計100席あります。このフロアに図書はいっさいなく、単なる学習スペースとして使用されそうです。なお、まなぶん横須賀1階の床面積は870.63m2、4階の床面積は942.51m2とのことで、横須賀図書館の延床面積は1,813.14m2と思われます。

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 (写真)4階の閲覧学習コーナー。

 

東海市立横須賀図書館の開館時間は「9時-21時」。愛知県で21時まで開館している図書館は珍しく、岡崎市立中央図書館、一宮市立中央図書館、豊橋市大清水図書館に次いで4館目と思われます。一般的な図書館の利用者に加えて、特に仕事・学校帰りにさっと立ち寄って本を借りる名鉄の通勤・通学者を利用者に想定しているのではないかと思います。

駅前にあって開館時間が長く、ブラウジングコーナーを重視している図書館としては、横須賀図書館が愛知県初といえるのでは。2021年度にはこの形態の本格的な図書館として豊橋市まちなか図書館が開館する予定ですが、豊橋市まちなか図書館が目指す方向性の一つである “滞在型図書館” を目指しているわけではないようです。

 

駅前にあり開館時間が長く、2万冊規模で新しい本が多い図書館。もし地元にこんな図書館があったら入り浸ると思います。いままで愛知県になかった図書館だけに興味深いのですがく、その特徴を周知しきれていなそうなのは残念です。2019年1月7日時点では、中日新聞等に開館を伝える記事は掲載されていません。

なお館内の写真については、職員同伴のもとで撮らせてもらいました。東海市立中央図書館で撮らせてもらった時と同じ対応です。開館当日ということで、一目で行政職員とわかるスーツ姿の男性が何人も館内を見守っており、またカメラをかついだ広報担当の職員もおりました。

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3. 横須賀地区をあるく

横須賀図書館がある横須賀地区にはかつて尾張藩代官所があり、知多半島西岸(西浦)の政治・経済・文化の中心となる町だったそうです愛宕神社を北端、玉林寺を南端とする横須賀地区を歩くと、愛宕神社尾張横須賀まつり - Wikipediaで曳き回される山車の蔵が4組分ありました。ただし、山車蔵以外にはその町並みは見る影もない。ウェブ検索でも横須賀地区の繁栄の歴史は見えてこないし、図書館の「東海市のコーナー」も細井平洲や中村文則といった個人を推すばかりで、まちの歴史は軽んじられているように感じました。

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(左)「大門組山車蔵」。(中)「公通組円通山車蔵」。(右)太田川駅前の日本福祉大学東海キャンパス。

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(写真)横須賀小学校南側の民家で見かけたねこ。「13歳のおばあちゃんねこ」だそう。

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下呂市立下呂図書館を訪れる

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(写真)下呂温泉街の入口に設置されているチャップリン像。

 

1. 下呂市を訪れる

2018年12月、下呂温泉で知られる岐阜県下呂市を訪れました。「下呂市下呂図書館を訪れる」と「下呂市立はぎわら図書館・下呂市立金山図書館を訪れる」の二部構成です。

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(地図)岐阜県における下呂市の3地域の位置。©OpenStreetMap contributor。

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(左)JR高山本線下呂駅。中央奥は「下呂富士」。(右)下呂温泉観光協会のレンタサイクル。

 

下呂地区の中央部には木曽川支流の飛騨川(益田川)が流れ、また飛騨川から阿多野谷が分岐しています。この飛騨川と阿多野谷を境に、下呂駅がある西岸、下呂温泉街がある東岸北部、市役所や図書館など下呂市街地がある東岸南部の3地域に分けられます。

現在は飛騨川西岸と東岸を結ぶ橋として下呂大橋がありますが、1923年から1964年までは南600mの六ツ見橋が唯一の橋だったようです。それ以前は渡し船しかなかったようですが、下呂駅の開業は1930年のことなので橋は必要なかったのかもしれません。

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(地図)下呂市下呂地区の地形図。国土地理院 地理院地図

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(左)六ツ見橋。(中)六ツ見橋から見た下呂市街地や「下呂富士」。(右)下呂市街地の奥田又右衛門膏本舗。

 

2. 下呂市下呂図書館を訪れる

2004年に益田郡(ましたぐん)下呂町、萩原町、金山町、小坂町、馬瀬村が合併して下呂市が発足。3町の図書館は下呂市下呂図書館、下呂市立はぎわら図書館、下呂市立金山図書館となりました。3館の規模には大差ないのですが、司書さんは「(下呂図書館ではなく)はぎわら図書館が中央館である」と言われました。中央館とその他の館には、下呂市以外の地域資料の量などに差があるそうです。

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(写真)下呂市下呂図書館の入口。

 

はじめて訪れる図書館では郷土資料コーナーに立ち寄って、その町の歴史や産業についてざっくり理解しようと務めています。下呂地区の産業といえばなんといっても下呂温泉 - Wikipedia(観光業)であり、3段のカラーボックスが「温泉資料」の棚になっているのですが、それだけ。それも、温泉に関する一般書、『草津温泉誌』、雑誌『温泉批評』、ムック本『 Discover Japan TRAVEL ニッポンの温泉』などであり、肝心の下呂温泉について短時間で要点を把握できそうな文献がありませんでした。これはなぜだろう、と思ったのですが、後に解決します。

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 (写真)児童書エリア。

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(左)温泉資料。(右)郷土資料。

 

「図書館について個人的な調べものをしている」と言って写真を撮らせてもらいました。テーマ展示について撮っていると「そんなところも撮るんですか(笑)」と笑われました。司書さんは何度も「見てもらえるものなどない」と口にされたのですが、謙遜するよりも館内のお勧めポイントを教えてくれる方がうれしいです。

新聞コーナーには『岐阜新聞』が置かれていましたが、「この地域では『中日新聞』の購読者がいちばん多い。予算がないので3館で購読紙を分けている。夕方になると、同一建物の公民館で購読している新聞数紙が “寄贈” という形で図書館に回ってくる」とのことでした。このため、下呂図書館には『日経新聞』や『読売新聞』の “前日分” が置かれています

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(写真)一般書の書架。

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 (写真)展示など。

 

さて下呂図書館では、下呂市域に最後まで存在した映画館「下呂劇場」についての文献を探しました。映画館名簿などで「1966年の映画館名簿には掲載されており、1969年の映画館名簿には掲載されていない。開館年や所在地は不明」ということを確認しています。自力では郷土資料コーナーから何も見つけられず。レファレンスという形で司書さんにも探してもらいましたが、やはり有益な情報はありませんでした。

下呂劇場についての情報は得られなかったのですが、『益田新聞』1960年4月10日号にストリップ劇場の記事を見つけました。読者と記者の対話という形を取っています。記事には “名古屋や京都では観られない” とあるので、この時代には温泉街など観光地の歓楽街にしかなかったのでしょうか。記事を以下に引用しました。

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「魅力はヌードショウ」『益田新聞』1960年4月10日付、第85号、p.4
読者
 モシモシ益田新聞に緊急おたづねするんですが、下呂温泉にはトテモすばらしいヌードショウがあるそうですね。名古屋や京都では絶対見られぬスバラシイ、ストリップを見せるって本当かね、実は僕の古い悪友どもが五、六人伴れで、下呂温泉に遊びに行くから、ヌード見学の案内を頼むと、くだらぬ手紙を寄こしたんです。バカバカシイけれ共折角の依頼を断りもならず、一つあなたにその方面の教を乞う訳ですが、本当にそんなところがあるのですか。

記者 その方面のことは私には判らんね、しかし私も新聞屋として後学のため、娯楽センターの見学をした範囲のことなら肉体芸術の説明もしますよ。

読者 頼みますよ。本当にエイところを見せるんですか、つまりそのスレスレまで。

記者 そりゃスレスレまで拝見できますよ、そこが肉体芸術の魅力ですからね。しかしワイセツと云う感じはしないね。第一あんなところで昂奮したってそれこそショウがないでしょうハハハ……女のキレイな肉体の曲線美の律動を見て、芸術と鑑賞するか、欲情を挑発するか、観る人間の精神レベルの程度によりけりですよ。

読者 エロ映画とか、アレの実演とか云ったものはないのですか。

記者 飛んでもない。そんなお下劣なものは、とっくの昔に下呂温泉から追放されてしまいましたよ。娯楽センターと云うのは、観光風景の映画と、肉体美の芸術以上には出ませんよ。場所は日の出旅館のチョッと南側に、オリオンと云う喫茶店があったでしょ、あそこを改造して、第一会場、第二会場と二つのステージを作り、ミラーボールが回転して、チラチラとボタン雪のような照明がまばゆくちらつき、天井は花もようの照明窓であり、一糸ぐらいは纏った美女が、七色の照明を浴びて伴奏でお出ましになる、面して肢態を柔軟にくねらして「ヌードショウ十四景」のポーズを御披露に及ぶ。お臍の横丁のホクロまではっきり拝見って訳ですがね。

(中略)

読者 それでその何ですか、踊子ははじめから素っ裸ですか、何か着て出てきて脱いで見せるんですか。

記者 第一会場の方は、はじめから全裸だが、第二会場の方は、肉体透明のウスものを纏って、ひらひらと靡かせながら出て来るのやキシンと帯をしめたキモノ姿もあるね、しかしみんな踊りながら脱げてしまう。お客さんに帯を解いてちよだい!てしぐさをするものもあるね。両足を左右一ぺんに水平にひらき、一直線にして両腕を伸ばし、頭をハイヒールまで倒してくっつける、あの弾力性というか、やわらかい曲線には驚くね。

読者 結局女の肉体にはまいりますか、時間はどの位みせるんですか。

記者 一時間二十分たっぷり満喫できる。どうぞ御遠慮なくお客さんの御案内をしてやって下さい。値段も思ったより安いにおいておやです。

※公表後50年を経過した団体名義の著作物であるためパブリックドメイン(PD)と判断した。

 

3. 下呂温泉街を歩く

12月ということで観光客は多かったです。この日は泊りではなく日帰りだったので、公衆浴場の白鷺の湯に入りました。

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 (写真)下呂温泉街。

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 (左)「山形屋の手湯」。温泉街の至る所に足湯がある。(中)公衆浴場の白鷺の湯。(右)温泉寺。

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(左)下呂温泉街と飛騨川。(右) 飛騨川河岸、下呂温泉噴泉池(露天風呂)。パンツ一丁のおじいさんが注目を集めてた。※12月です。寒いです。

 

下呂市街地には廃業したボウリング場の建物がある。1971年開館の下呂ボウリングセンターは2015年に閉館してしまったみたい。下呂ボウリングセンターについて検索すると、2013年度時点で全国最高齢ボウラーの吉野幸作さん(明治45年生まれ、当時101歳)が通ったボウリング場という。「85歳からボウリングを始め、90歳のときには最高スコア190、アベレージ150」だって。すごい。

もうひとつ気になったのはNude Theatre「オリオン会館」。下呂温泉街の中でも飛騨川沿いの目立つ場所にあります。こちらは2007年に閉館したようです。『益田新聞』記事に登場する「喫茶オリオンにあったストリップ劇場」と同一(後継施設?)だと思われますが、詳細は分かりません。

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 (左)下呂ボウリングセンター。(右)Nude Theatre「オリオン会館」

 

下呂温泉街の中心部には資料館の下呂発温泉博物館がありました。展示も興味深かったのですが、気になったのは「温泉博士の部屋」。下呂図書館にあまりなかった温泉関係資料はこちらの書架にありました。ただし多くの書架には鍵がかけられており、自由に閲覧することができません。司書のいる図書館に置くほうがいいのか、多くの入館者がある資料館に置くほうがいいのか、悩ましい。

下呂図書館では下呂劇場に言及した文献を一つも見つけられなかったのに、下呂発温泉博物館ではあっさりと一つ見つけました。1932年発行の絵図「下呂温泉旅館組合案内」には、 “下呂劇場” の文字が確認できます。現在の湯之島高札場付近にあったようです。下呂劇場周辺の温泉旅館はいずれも現存していない。おおまかな場所しか特定できませんでしたが大きな成果です。なお、この絵図で “下呂劇場” とは別にある “劇場” が何を指すのかは不明です。

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(写真)下呂発温泉博物館。

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(写真)下呂発温泉博物館にある「温泉博士の部屋」。

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 (図)1932年頃の下呂温泉街の絵図。中央部に「下呂劇場」が、右に「劇場」の文字が見える。まだ下呂駅と下呂温泉街を結ぶ下呂大橋はなく、右端の六ツ見橋のみ。この地域の象徴として御嶽山が描かれている。パブリックドメイン(PD)と判断した。

 

下呂市立はぎわら図書館・下呂市立金山図書館を訪れる - 振り返ればロバがいる に続きます。

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下呂市立はぎわら図書館・下呂市立金山図書館を訪れる

下呂市立下呂図書館を訪れる - 振り返ればロバがいる からの続き。

 

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(地図)岐阜県における下呂市3地区の位置。©OpenStreetMap contributor。

1. 飛騨萩原を訪れる

JR高山本線下呂駅から2駅、約9km北に向かうと飛騨萩原駅です。駅舎はごく普通の無人駅に見えますが、地元商工会による簡易委託駅になっているそうで、図書館流通センターのスタッフのような青いシャツを着た女性2人が乗客に対応していました。物産品販売所ではセルフドリップコーヒーなども販売されています。

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 (左)JR高山本線飛騨萩原駅。(右)駅舎内の観光案内所。

 

飛騨萩原は飛騨街道の宿場町であり、本町通りは下呂市の街並み景観保存地区となっています。1911年(明治44年)竣工の「十六館」は飛騨銀行(現・十六銀行)益田支店として建設された建物。鉄筋コンクリート造、平屋建てで瓦葺きという外観からは、銀行ではない何かのように見えます。検索する限りではイベント等に使用されているようではありますが、登録有形文化財等に登録されているわけでもなく、いつであれば館内に入れるのかもわからない、もやもやする建物です。

本町通りには歩道が整備されていますが、歩道に乗り上げて停められた車が多い。また道幅が狭いにもかかわらず一方通行ではなく、走行する車も歩道部分に侵入してきます。歩いていて危なっかしいし、そもそも歩いている人をほとんど見かけませんでした。観光客を歩かせたい行政、そんなこと知ったこっちゃない住民の意識のずれを感じます。

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 (左)1911年竣工の「十六館」。旧・飛騨銀行益田支店。(中)飛騨街道。ゆっくり写真なんか撮ってると轢かれそうになる。(右)天領酒造。

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(左)今日の十六銀行益田支店。(右)飛騨街道の裏にある路地。

 

飛騨萩原駅と本町通りの間には萩原諏訪城址があり、堀で囲まれた中央部には諏訪神社が鎮座しています。地図ではわかりづらいのですが萩原諏訪城址は台地の縁にあたり、飛騨川側と高山本線側で10m近い高低差があります。

飛騨萩原駅とはぎわら図書館の間には、下呂市唯一の高校である岐阜県益田清風高校があります。下呂地区と萩原地区には街のにぎわいに大きな差があるだけに高校の存在は大きい。なお飛騨地方には大学がありません。

下呂市立はぎわら図書館は下呂市萩原中央公民館(星雲会館)の3階。施設全体における図書館の立ち位置は低い。同一フロアには教育長室があります。図書館には興味を引かれるものもなかったため、写真撮影の可否も尋ねずに早々に退散しました。

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 (写真)萩原諏訪城址にある諏訪神社。(中)石垣と堀の遺構。(右)舞台。

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 (左)図書館が入っている星雲会館。(右)下呂市立はぎわら図書館入口。

 

2. 飛騨金山を訪れる

下呂市下呂図書館、下呂市立はぎわら図書館と訪れた後は、飛騨萩原駅から南下して飛騨金山駅に向かいます。高山本線の車内は益田清風高校の生徒で混雑していました。

飛騨金山も飛騨萩原と同じく飛騨街道の宿場町です。飛騨川と馬瀬川の合流地点にあり、飛騨金山駅を降りると金山橋を通って市街地に向かいます。

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(地図)飛騨金山の地図。黒枠が旧市街地。国土地理院 地理院地図

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 (左)飛騨川に架かる金山橋。(右)金山橋から北を望む。左の馬瀬川と右の飛騨川の分岐点。

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 (写真)飛騨金山の橋本町商店街。

 

金山橋から昭和な雰囲気の橋本町商店街を抜け、木造建築の並ぶ表通りの飛騨街道へ。3階建て城造り建築の清水楼、現役の旅館である清水屋旅館、1988年廃業の銭湯など、目を引く建物がたくさん。飛騨街道からは筋骨(きんこつ)と呼ばれる路地群があちこちに分岐しており、せりだした建物が小川に覆いかぶさる長洞谷などもあります。2017年には観光ガイドの団体が設立され、筋骨をめぐるミニツアーが盛況だそうです。

今回は時間の関係で長洞谷などは歩けなかった。今度は飛騨金山を主目的地として、歩きやすい気候の時期にまた来ます。筋骨については下記のサイトなどに面白いことが書かれています。

筋骨めぐり| 飛騨金山には訪ねてみたい場所がある

日本で一番、狭い国道のあった町・飛騨金山│観光・旅行ガイド - ぐるたび

飛騨金山に行ってきました Part-2 ( 旅行 ) - 寄る辺ない旅のブログ - Yahoo!ブログ

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  (写真)飛騨街道沿い。(左)現役の清水屋旅館。

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(左)飛騨街道沿いにある廃業した銭湯。(右)筋骨の例。

 

3. 下呂市立金山図書館を訪れる

下呂市立金山図書館は下呂市金山市民会館の1階にあります。1974年に建設された建物であり、2008年に改修して現在の姿になったそう。それまでは2階にあった狭い図書館を、改修時に広い1階に移したそうです。スリッパに履き替えて入館します。

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 (左)図書館が入っている下呂市金山市民会館。(中)図書館入口。(右)図書館内。スリッパに履き替える。

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 (左)新着図書。(右)展示コーナー。

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 (左)窓際の閲覧席。(右)おはなしコーナー。

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 (左)AVコーナー。(中)郷土資料。(右)下呂図書館とはぎわら図書館の本。

 

金山図書館では映画館「金山劇場」についての言及を探します。1963年の映画館名簿に掲載されているけれど1966年のそれには掲載されていない映画館です。

1975年刊行の『金山町誌』には「現存」(建物が現存? 映画館として現存?)とあり、『続金山町誌』には「跡地には1985年11月に金山郵便局が移転」とあることから、建物は1975年以後1985年以前に取り壊されたことがわかりました。

1960年代半ばに閉館したと思っていたこの映画館ですが、40代(?)の司書さんは映画やサーカスなどの興行を行っていた金山劇場を記憶していました。1966年以降の映画館名簿には掲載されていないとはいえ、1975年以後1985年以前(?)の閉館時まで何かしらの興行を行っていたようです。ここまで来て聞いた甲斐があった。金山劇場の写真についてはこの司書さんも「文献に掲載されているのを見たことがない」そうです。金山劇場についてのレファレンスは継続ということにしたので、新たな情報が見つかったら知らせてくれるそうです。

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(写真)金山劇場跡地にある金山郵便局。

 

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このブログにおける文章・写真は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンス(CC BY-SA 4.0)の下に提供されています。著者・撮影者は「Asturio Cantabrio」です。

2018年に訪れた図書館

2018年に訪れた図書館等施設は211施設でした。公民館図書室、私立図書館大学図書館などを含みます。

このほかに、入館してはいないけれど建物の外観の写真を撮った図書館として、飯能市立図書館、新宿区立四谷図書館、西東京市中央図書館、西東京市柳沢図書館、西東京市保谷駅前図書館、相模原市立相模大野図書館、横須賀市立中央図書館、逗子市立図書館、柏崎市立図書館、長野市立図書館、飯田市立中央図書館南信濃分館、各務原市川島ほんの家、大阪府中之島図書館、加古川海洋文化センター図書室、米子市立図書館などがあります。「休館日だった」「朝8時に訪れてしまった」「休館日の朝7時30分に訪れてしまった」などが理由です。

2016年以降に訪れた図書館についてはカーリルスタンプラリーに記録しています。

 

2016年に訪れた図書館(1) - 振り返ればロバがいる

2017年に訪れた図書館(その1) - 振り返ればロバがいる

 

 

1. 北海道・東北(0館)

 

2. 関東(14館)

東京都(11館)

千代田区立日比谷図書文化館、北区立中央図書館、豊島区立中央図書館墨田区立ひきふね図書館、墨田区立立花図書館、府中市立図書館、府中市立宮町図書館、調布市立中央図書館、日野市立中央図書館、東久留米市立中央図書館、東京国立近代美術館フィルムセンター図書室

 

神奈川県(3館)

神奈川県立図書館、相模原市立橋本図書館、鎌倉市中央図書館

 

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(左)神奈川県立図書館新館。(中)府中市立図書館。(右)調布市立中央図書館。


3. 北陸・甲信越(36館)

新潟県(5館)

新潟市立中央図書館、十日町情報館、糸魚川市民図書館、上越市直江津図書館、南魚沼市図書館

 

長野県(21館)

県立長野図書館、上田市立上田図書館、市立岡谷図書館、飯田市立中央図書館、飯田市立上郷図書館、飯田市立中央図書館丸山分館、飯田市美術博物館柳田国男館、諏訪市立図書館、市立須坂図書館、市立小諸図書館、伊那市立伊那図書館、駒ヶ根市立図書館、茅野市図書館、茅野市民館図書室、塩尻市立図書館、辰野町立辰野図書館、飯島町図書館、木曽町図書館、白馬村図書館、阿智村立図書館、天龍村図書館

 

石川県(5館)

石川県立図書館金沢市立玉川図書館、金沢市立こども図書館、白山市松任図書館、野々市市立図書館

 

福井県(5館)

福井県立図書館、福井市立図書館、福井市立桜木図書館、鯖江市図書館、鯖江市えきライブラリーtetote

 

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(左)十日町情報館。(中)野々市市立図書館。(右)えきライブラリーtetote。



4. 東海(32館)

静岡県(11館)

静岡市御幸町図書館、浜松市立中央図書館、沼津市立図書館、熱海市立図書館、富士宮市立中央図書館、富士宮市富士宮駅前交流センター「きらら」図書室、富士市立西図書館、富士市立富士文庫、藤枝市立岡出山図書館、御殿場市立図書館、裾野市立鈴木図書館

 

岐阜県(12館)

岐阜市立図書館、岐阜市立図書館分館、岐阜市立図書館長良図書室、関市立図書館、美濃市図書館、恵那市中央図書館、恵那市岩村コミュニティセンター図書室、恵那市明智コミュニティセンター図書室、下呂市下呂図書館、下呂市立金山図書館、下呂市立萩原図書館、笠松町中央公民館図書室

 

三重県(9館)

津市久居ふるさと文学館、津市ポルタひさいふれあい図書室、四日市市立図書館、伊勢市立図書館生涯学習センターいせトピア、桑名市立中央図書館、桑名市長島輪中図書館、名張市立図書館、朝日町あさひライブラリー、木曽岬町立図書館

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(左)下呂市下呂図書館。(右)木曽岬町立図書館。

 

5. 愛知県(99館)

名古屋市(20館)

愛知県図書館、名古屋市鶴舞中央図書館、名古屋市南図書館、名古屋市熱田図書館、名古屋市港図書館、名古屋市楠図書館、名古屋市千種図書館、名古屋市瑞穂図書館図書館、名古屋市守山図書館図書館、名古屋市緑図書館、名古屋市天白図書館、名古屋市名東図書館、名古屋市南陽図書館、名古屋市富田図書館、名古屋市志段味図書館、名古屋都市センターまちづくりライブラリー、愛知芸術文化センターアートライブラリー、愛知県国際プラザ図書室、名古屋大学附属図書館、愛知東邦大学図書館

 

尾張地方(35館)

一宮市立中央図書館、一宮市尾西図書館、一宮市尾西児童図書館一宮市立玉堂記念木曽川図書館、一宮市立子ども文化広場図書館、パルティせと市民交流センター情報ライブラリー、瀬戸市立品野台小学校メディアルーム宝島、半田市立図書館、半田市亀崎図書館、春日井市図書館、グルッポふじとう図書館、春日井市東部市民センター図書室、春日井市高蔵寺ふれあいセンター図書室、犬山市立楽田ふれあい図書館、常滑市立図書館、小牧市えほん図書館、稲沢市立中央図書館、稲沢市立祖父江の森図書館、稲沢市稲沢公民館図書室、東海市立中央図書館、東海市立上野公民館図書室、おおぶ文化交流の杜図書館、豊明市立図書館栄分室、豊明市立南部公民館図書室、日進市立図書館、愛西市中央図書館、愛西市佐織図書館、清須市立図書館、あま市美和図書館、大口町立図書館、豊山町立図書室、大治町立公民館図書室、東浦町中央図書館、中部大学附属三浦記念図書館、名古屋経済大学図書館

 

西三河地方(33館)

岡崎市立中央図書館、岡崎市立額田図書館、碧南市民図書館、碧南市民図書館中部分館、碧南市民図書館南部分館、碧南市大浜公民館図書室、刈谷市中央図書館、刈谷市富士松図書館、豊田市中央図書館、豊田市高岡コミュニティセンター図書室、豊田市逢妻交流館図書室、豊田市朝日丘交流館図書室、豊田市浄水交流館図書室、豊田市足助交流館図書室、豊田市旭交流館図書室、豊田市稲武交流館図書室、安城市図書情報館、安城市西部公民館図書室、安城市中部公民館図書室、安城市桜井公民館図書室、安城市二本木公民館図書室、安城市作野公民館図書室、安城市子ども発達支援センター地域交流図書コーナー、KEYPORT、西尾市立図書館、西尾市立一色学びの館、知立市図書館、知立市中央公民館図書室、高浜市立図書館、みよし市立中央図書館、みよし市市民情報サービスセンター、幸田町立図書館、愛知教育大学附属図書館

 

東三河地方(11館)

豊橋市中央図書館、豊橋市大清水図書館、豊橋市アイプラザ豊橋図書室、豊橋市こども未来館ここにこ図書室、豊川市一宮図書館、蒲郡市立図書館、新城図書館、田原市中央図書館、田原市赤羽根図書館、東栄町図書室「のき山文庫」、つぐグリーンプラザ図書室

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(左)グルッポふじとう図書館。(右)清須市立図書館。

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(左)愛知教育大学附属図書館。(中)西尾市立一色学びの館。(右)東栄町図書室「のき山文庫」。


6. 近畿(27館)

滋賀県(1館)

守山市立図書館

 

京都府(13館)

京都府立図書館、京都府立京都学・歴彩館、京都市醍醐中央図書館、京都市山科図書館、京都市岩倉図書館、福知山市立図書館中央館、舞鶴市立東図書館、宮津市立図書館、京田辺市立中央図書館、京丹後市立あみの図書館、京丹後市久美浜図書室、井手町図書館、与謝野町立図書館

 

大阪府(2館)

大阪市立中央図書館、豊中市立岡町図書館

 

兵庫県(9館)

神戸市立中央図書館、神戸市立三宮図書館、神戸市立垂水図書館、あかし市民図書館、西宮市立中央図書館、西宮市立北口図書館、加古川市加古川図書館、宝塚市立中央図書館、川西市立中央図書館

 

奈良県(2館)

奈良市立中央図書館、大和郡山市立図書館

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(左)守山市立図書館。(中)京都市岩倉図書館。(右)京丹後市立あみの図書館。


7. 中国・四国(3館)

鳥取県(1館)

境港市立市民図書館

 

島根県(2館)

島根県立図書館、海士町中央図書館

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(写真)海士町中央図書館。


8. 九州(0館)